表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

170/268

第170話 彼は可憐様の御友人を守るために頑張るみたいです? (4)

 そう彼は御自身の額や背に冷や汗をかきながら、ヤンキーの先輩さまから安子さまを守ろうと必死に誤魔化した。


 しかしヤンキーの先輩さまも容姿端麗な安子さまの御身体をご賞味したいと狙っていたようですから。


「……あの女には車でドライブに行こうやぁ~、とか言って誘え、分かったな、新?」と。


 安子さまの大事な新ちゃんさまを鋭く睨み、脅すような重圧ある声音で、任意ではなく強制的に告げてきた。


 それでも新ちゃんさんは安子さまのことが愛おしい、誰にも触れ、触られたくはない。


 だから新ちゃんさまは勇気を振り絞り、地元の恐ろしいヤンキーの先輩さまへと。


「えっ! そ、それでも安子がドライブに来るか、どうだかはわからんけぇ……」とまで言いかけるのですが。


「──新、お前! あの女が今晩来ん、かったら、どうなるかわかちょぉるの? 二度と地元を歩けんよぅにしちゃるけぇ、覚悟せいやぁ、新……?」


 ヤンキーの先輩さまは悪人らしい台詞で再度新ちゃんさまへと威圧……脅しをかけた。


「……ええ、分かりました、先輩……。今晩安子を誘い、必ず連れてきますね……。だからいつもの公園近くの自販機の所に車をつけて待ちょぉてください……」


 新ちゃんさんは自分の肩を落とし、落胆しながら弱々しい声音で、恐ろしいヤンキーの先輩さまへと致し方がなく了承……。


 自分の大事な彼女を差しだすと告げるのでした。



 ◇◇◇





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ