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第166話 可憐様の御友人にとうとう魔の手が? (3)
だからこれで新ちゃんさまは、御自身の先輩さまが何故、自分が通う学園へと尋ねてきた……。
それも誰のことを待ち。そして自分の地元の先輩が何の用事でわざわざ学園の校門近く……。
誰かを逃がさないよう監視するように愛車を横付け──停車をしていたのかを悟ることができたから。
新ちゃんさまの顔色は一気に青ざめ、幸せ一杯な青春学園気分が一気に吹き飛んだような顔をしたと、興信所の探偵さんが後日、私へと教えてくれぐらい顔色が変わった彼ですが。
実は新ちゃんさまは、自分の大事な麗しい彼女、安子さんのことを以前から、彼の先輩さまが。
『あの姉ちゃん、沢〇靖子に似て綺麗だ』、『麗しい』、『可愛い』、『う~ん、寝てみたい』、『してみたい』、『新、お前と同級生のはずだから紹介しろ!』
と嘆願してくるぐらい気に入っていたことを思い出したから、新ちゃんさまは顔色を変えた。
しかし新ちゃんさま顔色を変えようが先輩さまは安子さまの件……。




