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第150話 可憐は友人に『大嫌い!』と言われて落ち込んでいます(1)
《チラ》
《チラ》
《チラチラ》
私は授業の最中に、不機嫌極まりない様子の安子さまの様子をチラチラと気にしてみるのですが。
当の本人である、沢〇靖子さま似の安子さまの方はと言うと? 私と目が合う度に授業の最中だけではなく。休憩時間も含めて、私と目が合えば。
「フン!」
と彼女は鼻息荒くそっぽを向かれるのです。
だから私はシクシクと悲しくなってくるのでございますから。
私は、
(ああ、安子さまへと少しばかり言い過ぎた……。揶揄い過ぎた……)
と反省をするのですが。
今更私が安子さまの件で自戒……。反省したとしても少しばかり手遅れのようで……。
先ほど山田さまや他のクラスメイトさまの人達……。【堕天使】のメンバーさま達も。
「安子~、もう怒るなって……。可憐の方もお前の貞操を心配してくれてあんな言葉を漏らし、告げた訳だから。許してやれよ……」
私と安子さまの仲を取り持とうと努力をしてくれたみたいですが。




