第149話 クラスの皆やチームの皆は友人の事が心配……(6)
しかしエッヘンと胸を張る私へと安子さまが。
「──新ちゃんは狼さんじゃないもん! うちが泣いて今日は許しておねがいって歎願したら。それ以上は何もしないで、泣くうちの事を抱きしめてくれたもん! だから。誰にでも強引に手を出し、やってしまうような狼さんとは新ちゃんは違うもん!」
と真っ赤な顔……。
そう彼女は今にも泣き出しそうな顔で昨日の優男を庇いながら私へと不満を荒々しく告げてきた。
だから私は「えっ!」と驚嘆をすれば。
安子さまは力強く、「──新ちゃんの事を悪く言う、可憐なんか大っ嫌い!」だと告げてきましたから。
私は『ガ~ン!』とショック……。自分の頭をハンマーで殴られたぐらい、友人に『大嫌い!』と告げられ気を落とし、狼狽をしながら。
私は「や、安子さん……」と、自分の前で慌てて踵を返して──教室の扉へと駆け足で向かう彼女の悲しそうな背へと──。
私は安子さまの名前だけしか呟くことができず、彼女へと、『待って』と『私が悪うございました』、『ごめんさい』の謝罪の言葉は告げることができないまま、手だけを差し伸べた状態で佇むのでした。
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