第134話 可憐様の御友人様は今日も御機嫌麗しいみたい? (2)
「……何でございましょうか、山田さま?」
私は首を傾げながら言葉を返した。
だけど山田さまの何とも意味深な、いやらしい笑いは止まる訳でもない。
だから私は、本当に彼女は何を考えているのだろか? と思えば。
「安子、あれからどうなったかな?」
と尋ねてきたから。
「安子さんがあれからどうなったって、一体何のことでしょうか?」
私はまた山田さまへと尋ねました。
「……あれだよ、あれ……。昨日可憐も見ただろう? 安子がイケメン兄ちゃん相手に珍しく感情をあらわにして、乙女チックなっていた奴だよ……。可憐、お前はもう忘れたのかい?」
山田さまは私の異性に対して無関心な様子を見て、『本当にノリが悪い奴だな』とでも言いたい顔……。呆れ顔で尋ねてきたけれど。
私は基本異性に対して興味がなく、私が心に想う女性は、我が校の生徒会長さまで。私が入隊している暴走族の総長でもある麻宮ユイさま~! お姉さま~! 只一人ですから。
私は山田さまの問いかけに対して興味もない様子で。
「ええ、何かいましたね。ゴミみたいな、クソ男が」と憎しみを込め告げ。
「……風紀を乱す輩でしたから、私が天誅! 成敗! をしてやろうと思えば。安子さまが止めたボンクラ男達ですよね?」




