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第129話 可憐様は友人のトキメイタ顔を見て驚愕する(3)
上田先輩さまと山田さまの御二人は呻り、考える人へと変貌している私のことを無視して、ニヤニヤといやらしく笑いながら安子さまの容姿がいつもと違うと申されるのですが。
私が安子さまを見る限りではいつもの『こいつ、まさか、わざと鈍い口調でみなさんへと話しかけ、受け狙いをしているのではないでしょうね?』と思う言い方で、知人らしいヤンキーの兄ちゃんさまと会話をしているように見えますから。
私は御二人が、目が節穴なのでは? と思えば。
「マジで安子、話し長ぇー!」
「確かに上田先輩の言われる通りですね。あっ、はははははは」
御二人は風紀委員のお仕事を放置して、どうしようもない者へと降格しながら、安子さんが異性との会話をしている様子を窺いつつ『ニヤニヤ』と『ひっ、ひひひ』といやらしく笑いながら更に続けるから。




