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第128話 可憐様は友人のトキメイタ顔を見て驚愕する(2)
「……えっ! いや、あの……。ほっ、ほほほほほほ」
私は山田さまのニヤニヤと薄ら笑い……。
そう、この白鳥家の令嬢である、この私目のことを侮るような笑いと仕草、物言いに対して笑い誤魔化すことしかできないでいると。
「……何時も不愛想な安子が珍しいな……」
私達と同じ、特攻隊のメンバーで、一つ年上の二年生の先輩になる上田先輩さまが。私のことを侮る山田さまのことをジロリ! と睨めば安子さまの様子が少し変だと告げてきました。
「……そうですか?」
私は山田さまのことを睨み、ガン! をつける行為を辞めて、上田先輩が今日はいつもと安子さんの様子が違う、変だと告げてきたから、彼女へと視線を変え。
「う~ん」と呻り、考える人になりながら首を傾げると。
「……やっぱり、上田さんも気が付きましたか~? 安子が何時もと違って機嫌が良いと言うか? 何だか、あの男前の兄ちゃんと話しをしていて、とても嬉しそうな顔をしていますよね、上田さん?」
「うん、そうそう」




