表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

124/268

第124話 駅のロータリーは戦場です! (7)

 野村先輩さまは(わたくし)達のユイお姉さまの大変に有難い、教えの御言葉を思い出して、我に返り、肩に担いでいた竹刀を降ろして、己のお口を大きく開けられながら声を大にして叫ぶと。


 その場で膝をついて、野村先輩さまは天を仰ぎながら。


「──うちは我を忘れてなんてことをしでかしてしまったんだぁあああっ!」


 真っ青な顔で叫ぶと。


「ユイ姉さん~、御免よ~~~! うちが悪かったよ~~~! 本当にすまねぇええええええっ!」」


 野村先輩さまは自戒をしながら(わたくし)達の総長さま(生徒会長さま)へと自分の頭を抱えつつ謝罪をおこない始めるから。


 駅のロータリーを行き交う人々が野村先輩さまを見ては、御自身の足を止めると言った状態へと堕ちる混沌とした世界へと導かれけれど。少しばかり間が開けば。


「……ユイさんって誰だ?」


 野村先輩さまの懺悔の言葉を聞き、何処からともなくこんな台詞が漏れ始め、騒めき、喧騒と化せば。


「そこの女学園の生徒会長さまだよ」

「そうなのか?」

「うん」

「凄いな?」

「凄いでしょ?」

「うん」

「ユイちゃんさえいれば、この駅やこの辺りの商店街は平和を保たれ、治安がいいんだよ」

「そうなんだ?」

「うん」

「素晴らしい~」


 (わたくし)達白鳥学園の風紀委員のメンバー達の耳へと、我が白鳥学園の生徒会長さまを褒め称え、絶賛する声が聞こえるから。


「ユイお姉さま~、すばらしい~」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ