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第110話 特攻隊のお仕事を始めます! (10)
と、彼女は憤怒しながら上等言葉を吐けば、御自身の超長いスカートのポケットへと手を入れ──何かしら物をとりだせば。
《カキン!》
《キラリン! リン!》
と飛び出しナイフと刃を出して──私へと向け身構える。
「へっ、へへへ。一年坊覚悟をしろよ……。ぶっ殺してやるからな……へっ、へへへ」
と気味悪く笑いながらだ。
だけど私も堕天使の特攻隊のメンバーの一人──!
相手から刃と光りを向けられたぐらいで臆する訳にはいきません!
私達──。特攻隊は麻宮ユイさまを自らの身体を用いて守護する盾であり、攻撃もする刃なのだから。
私も、少年アニメやマンガに出演をしているような悪者達のように気味悪く笑い、飛び出しナイフを構える、ヤンキーの姉ちゃんさまに引く訳にはいきませんから。
「──早く、かかってきなさい!」




