第102話 特攻隊のお仕事を始めます! (2)
「御用だ!」、「御用だ! 御用だ!」
私は捕り物の時代劇のように楽しい、嬉しく声をだすのですが。
「「うりゃぁ、ああああああっ!」」
「「わりゃぁああああああっ!」」
「「おりゃぁ、ああああああっ!」」
みなさまは大変に恐ろしい声を出し、叫び、気合を入れられるのですよ。
だからトイレでう〇こ座りをしながら屯していたヤンキーの姉ちゃんさま達が驚愕しながら。
「なっ!」
「何だ?」
「何事だ?」
と、ワイワイ、ガヤガヤと騒めきながら尋ねてくるけれど。
「風紀委員だ!」
「しんみょうにしろ!」
「逮捕だ!」
「貴様等~! 今ポケットに慌てて入れ隠した物を出しやがれ!」
特攻隊の諸先輩方が荒々しい声音でトイレ内へと屯しているヤンキーの姉ちゃんさま達へと告げると。
「はぁ~!」
「何だ、こら~?」
「誰が何時、スカートのポケットにガムを隠した~?」
「そう、そう、誰が隠した~?」
「うちはシュガーレットの菓子を隠していなよ……」
「うちもタ〇コなんか隠していねぇし~!」
「うちもヤ〇なんか隠してねぇから~?」
「えへっ、うちもア〇パン等隠していないよ……?」
トイレ内で屯していたヤンキーの姉ちゃんさま達は私達──堕天使の特攻隊のメンバー達を嘲笑う悪態をつくのですが。
風紀委員のメンバーもヤンキーの姉ちゃんさま達で……。昭和の時代は《《花金》》ではなく、《《土曜日》》まで普通に学校も会社もありましたから。
我がレーシングチームは──! 土曜の夜のイン・マイ・エンジェル! 堕天使の特攻隊のメンバー達ですから。
《バチン!》




