あと一人
3月28日改稿しました。
労働場での戦いが終わり、俺達は地図にある町全て回った。
しかし、前に知った様に、町が七つなのに神族は八人と書かれてる。
誤植じゃないと思う。
しかもその一人が町ではないどこにいるか書かれていない。
理想郷が見つかったとしても足りない人がいたらまずいんだ。
俺は地図に何かヒントがないかくまなく見た。
「山の中で生活してるとか」
「旅してるとか」
理想郷がある方に前進していいのか分からず迷った。
ウォレンが言った。
「理想郷の方へ行こう。もしかしてそこへ行く過程で何かわかるかも知れない。
そして少しずつ徒歩で進めた。
するとロミイが敵気配をキャッチした。
「敵が来ます!」
確かに軍の奴らが迫る音が聞こえる。
「良し。ここで止まって迎え撃とう」
俺達は後ろを向き臨戦態勢を取った。
その瞬間すごい波動が飛んできた。
「危ない!」
俺はすれすれで避けた。
アローザーは言った。
「出てこい!」
軍人十人が出てきた。
ところが今度のリーダーらしき奴は俺達と同じくらいの奴だ。
何て言うか落ち着いてるなんてもんじゃない。
鋭く冷たい目、と言うより異様な存在感自体が我々を射抜く。
そして彼は言った。
「同族発見」
「え?」
ウォレンは言った。
「あのリーダー格の奴何か違う気配を感じる」
さっきの技あいつが撃ったのか。
そして補佐役の様に僧侶が脇に出た。
「ふふ、スカーズ諸君、良い所で会えたね。良い事を教えてあげよう。このリーダーの戦士ハーゲンダッシュは君達と同じ神族だ」
「え?」
「我々が子供の時から殺し屋として育てられた神族だ」




