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空の神、大地の神との混血少年は『超大技発動スキル』を使い迫害されている神達を救い理想郷に向かう(改訂版)  作者: 元々島の人


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決闘場 

6月26日改稿しました。

 俺達は約束の場所である町から離れた丘に行った。

 するとゼッツリオンとミッキードの二人はロミイを連れて既に来ていた。

 俺は特訓で顔があざなどでぼこぼこになっていた。


 嘲笑うゼッツリオン。

「来たか、くっくっく」 


 ミッキードは言った。

「ハンサムな顔が台無しだね」

「お世辞は良いです」


 ティルは言った。

「ロミイを人質に大勢で袋叩きとかそう言う手ではないみたいね」


 ミッキードは前に出た。

「良く逃げずに来たね。では修行の成果を見せてもらおうか」


 ゼッツリオンは言った。

「ミッキード、そいつは接近戦はまるで駄目だ。さっさと剣で切って終わらせろ」


「任せて下さい。スカーズ君、まずは君の得意な遠距離攻撃を撃って来たまえ。私はそれを切り払ってやる。切り払われたら君の最後だ」

「今度は切り払われないっすよ」


 俺は前に出た。

 そして構えた。


「行くぞ、エアショット!」

 エアショットは高速でミッキードに向かう。


 ミッキードはあっさり切り払った。

「ふん、ぬ?」


 ミッキードは何かに気付いたようだ。

「心なしかスピードがかなり上がっている? しかし一日じゃ限界はあるが」

「もう一発!」


 俺はエアショットをもう一発放った。

「ぬ?」


 ミッキードは今度はぎりぎりで切り払った。

「速くなっている? どういう事だ最初はスピードを抑えたのか?」

「もう一発!」


 次の一発も凄まじい集中力と剣さばきで落としたミッキード。

 しかし余裕はない。


 ゼッツリオンは言った。

「ミッキード遊びに付き合うな、ケリをつけろ!」

「いや……」


 ミッキードははっきり気付いた。

「どう言う事だ、スピードが上がっている」

「次の一発は絶対当ててやる」


 ミッキードの目の真剣さが増した。

「僕も遊びをする情けはないのでね。次切り払ったら切るぞ」


「行け!」

 次の瞬間俺の手からこれまでにない速度のエアショットが発射された。

「ぬ!」


 遂にミッキードは切り払いそこない腹部に食らった。

「ど、どういう事だ!」


「俺は一発ごとに成長していて最初の方は弱く撃ったんじゃない。でも今のエアショットは『性質』そのものが違うんだ」

「性質だと?」


「そう、これまでのエアショットと違い発射した後に弾自体に自己推進性をもたせ加速していく性質に変わってるんだ。発射時初速と終速が全く違うんだ。加速が違うのと弾の性質自体が違うんだ。特訓はしたけど限界があった。でも発想の転換で弾の性質自体を変えたのさ。野球で伸びる球は加速するように見える。現世の経験からヒントを得たのさ。ただ威力は弱いけどね。つまり『手から押し出す力と弾が自己加速する力の二つが合わさっている』のさ」


「野球だと⁉」

「行くぞ、新型・連続撃ちエアショットだ!」


 神力を込めたエアショットが六発ミッキードに向かう。

 ミッキードはこれまでと比べ物にならない真剣さと気迫で撃ち払おうとしたが一つも追いつかず全部体に食った。

「ぐあ!」


 ミッキードは膝を付いた。

 さらに行く。


 ロミイは俺にスピードアップの補助魔法をかけた。

「よし!」


「何だ?」

 俺は高速で短距離をスライドする様に走り回りそこからエアカッターを連射した。


「エアスライドだ。そこからのエアカッター」 

「ぐあ!」


 ついにそのスピードにミッキードは対応出来なくなった。

「高速の連続エアショット!」

 ミッキードは段々体に堪えてきた。


「たかが技の特性を変えただけで」

「いや、そうは言ったけど、それだけじゃないよ。実はエアショットのスピードは動体視力や反射神経に比例するんだ。それをティルに付き合ってもらって限られた時間でボールを防いだり撃ち返したり避けたりを必死に繰り返しそれを四倍のスピードで覚えて伸ばしたわけ」 


「こんな短期間で……!」

「大変だったよ凄い。で、あんたが謝ってロミイも返せば命は助けるぜ。別に命まで取りたくないし」

「ミッキード何とかしろ! ガキに情けをかけられる気か!」


 ミッキードは切りかかってきたが俺は超速フットワークでかわす。

「もう少しだ! エアショット」

「くっ!」


 何と、ミッキードは今度は防いだ。

「何て進歩の速い人だ」

「同じエアショットを見て行けば短時間でも目と体が慣れるさ」


 まずい、ミッキードがこんなに慣れるの早いって計算に入れてなかった。

「変化を付ける為地熱パンチ」


 しかしこれは見切られ腕に剣の一撃を食った

「ぐおお!」


 しかし俺はド根性で倒れそうになりながらもう一発パンチを放った。

「ぬっ!」


 でもさすがにミッキードは反応が早くて驚きながらもぎりぎりで対処して見せた。

「くそー!」


 俺は悔しかったけどすぐ落ち着いて距離を取りエアショットを放った。

 また防がれた。


 こんなに慣れるのが早い人だと知らなかった。

 しかものらりくらりしてるうちに相手は勝負に来る。


「エアカッター・シャワー」

「大体動きが読めて来たぞ」


 初対決の時の様に軽々と切られた。

「僕にこんな早く見切られるようになるとは想定外だった様だね」


「うおお」

 俺はパンチを食らわせようとした。


「カウンターで切ってやるよ」

「うおお」


 俺はパンチと見せかけ空圧地熱弾を至近距離で発した。

「ぐっ!」


 何とこれをもミッキードは剣で防ごうとした。

 しかし合ってはいるものの遂に剣は折れ顔に命中した。


「やった!」

 ロミイとティルは歓喜した。


「あと一発食らわせれば、でもさっき腕を切られた」

「ぐぐ」


 ミッキードは力を振り絞り起き上がろうとする。

「動いてくれ俺の腕」


 ロミイは叫んだ。

「スカーズさんの勝ちよ!」


 しかし、次の瞬間隠れていた兵士は俺の背中を切った。

 ティルは言った。

「やっぱりそういう手だったのね!」


 ゼッツリオンは叫んだ。

「し、知らん! 俺達はそこまで落ちていない! そいつが勝手にやったんだ!」


 兵は叫んだ。

「貴様らは相手を舐める癖があるから俺がやってやったんだ!」

「余計なまねを!」


「うるさい、貴様ら混血戦士にでかい顔をされるのがやだったんだよ、手柄は俺の物だ、命令だゼッツリオン止めを刺せ!」


「ふざけるな! 不意打ちで倒れた相手に止めを刺して自慢になるか!」

「貴様らのプライドはいらんやらんと反逆罪にするぞ」


「う、うう」

「ゼッツリオン、貴様が強くても所詮は組織の一員よ。この機会を逃したら軍に居場所はなくなるぞ」

「う、うおお!」


 遂にゼッツリオンは悔しがりながら俺に止めを刺しに向かった。

 その時俺の「上級神術限定使用」が発動し兵とゼッツリオンを大地が割れて出た火柱が襲った。


  

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