石化作戦
「ああああ!」
シャークアインの表面を覆う氷が叫びと共に瓦解していく。
「何なんだあいつ? 何があいつを突き動かしてるんだ?」
ロミイは言った。
「主である全能の神に対する恐れや自分を否定された苛立ちとかが見える。むしろ弱さが」
「攻撃するかやっつけるか」
「まだ手はある。氷結が駄目なら石化だ」
アローザーは言った。
「やっぱりあいつの命を取りたくないのか」
「石化はしに等しいが元に戻したりする事も出来る。でも石化魔法って確かパニイのお姉さんが使ってたけどハーゲンダッシュ使えるか?」
「あまり慣れていないがやろう」
ハーゲンダッシュは前に出て石化魔法の呪文を唱えた。
すると段々シャークアインが石化していく。
「行けるか?」
「うおおお」
苦しみもがくシャークアイン」
「俺も全ての力を出す」
両者の意地がぶつかりあう。
しかし
「うわあ」
ハーゲンダッシュは吹き飛ばされた。
シャークアインは嘆く様な叫び声をあげた。
地鳴りと雷鳴が両方響き地割れが起き、稲妻が落ちる。
「手が付けられない」
「でもあいつ悲しみで泣いている様にも見える。
空はどんどん暗くなる。
「どうすればいいんだ」
その時パニイが立った。
「私にも出来るよ。出来るはず」
「パニイ!」
パニイはシャークアインに突撃した。
「石化!」
パニイの目が光る。
シャークアインは石化していく。