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ここで逃げたら

 ハーゲンダッシュの攻撃はシャークアインを怒らせるに十分だった。

「くそ、人の目を」


 シャークアインはハーゲンダッシュを掴み殴った。

「うう」


「普通の攻撃が通じないからと言って姑息な攻撃を」

 シャークアインはハーゲンダッシュを掴みながら言った。


「うう」

 またシャークアインはハーゲンダッシュを殴った。


「スカーズ、逃げろ!」

「ハーゲンダッシュ……」


 ばきっと音がしてまたハーゲンダッシュは殴られた。

 ハーゲンダッシュは声を絞り出した。

「ぐう、ここは通さんぞ」   


 カーリアンは炎でハーゲンダッシュを攻めた。

「ぐあああ!」

 火に包まれるハーゲンダッシュ。


「止めてくれハーゲンダッシュ! それにやるなら俺をやれ」

「そうは行かん。こいつは俺の視界を奪ったのだ」


 ハーゲンダッシュはまた殴られた。

 しかししがみつく。

 渾身のパンチを食らわせる。


 しかしこれがシャークアインを怒らせた。

 ボディパンチ数発、さらに顔に雷撃を食らわせた。

「ハーゲン! 止めてくれ!」


「ぐ、ぐう」

 しかしハーゲンダッシュはシャークアインにしがみついた。

「な、何故?」


「お、俺はスカーズの両親に生かしてもらったんだ。親族や友人を見捨て自分だけ生き残ったカスみたいな俺を。だから今度裏切ったら、それにスカーズを助けられなければもう俺は天国どころか地獄からも追い出される」

「ふん」


 ハーゲンダッシュは懇願した。

「スカーズ達だけでも逃がしてやってくれ。元々あんたはワーグ達が憎かったんだろ? 本来スカーズと対立する理由はないはずだ」

「ふむ、確かにそうだな」


 俺は言った。

「俺は敵討出来なくても良いよ皆が苦しむんなら」


 シャークアインは答えた。

「お前は凄い力を持っているが支配とかに使う気はないのか。少し変わってるな」


「俺の夢は理想郷を作る事だから」

「変わってるな。だがお前は凄い力を持ってる上に復讐心がある。だから危険な存在だ」

「俺は欲が普通の人間の四分の一しかないんだ」


「そうか、ならその娘を殺せ」

「え? そんな事」 


 ロミイは火の玉を出した。

「おっと」

 シャークアインはかわした。


「俺は確かに憎しみはあるよ。でも支配とか殺人はしない!」

 俺は後ろを向き走った。

 

 後四分くらいだ。

 ロミイが肩を貸してくれた。


「前私をおぶって逃げてくれたお返しです」 

 シャークアインの電撃でロミイは片足を撃たれた。

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