反撃か
ロミイは俺を隠し叫んだ。
「皆! スカーズさんを隠して私達で戦いましょう」
ティルも答えた。
「ええ!」
ウォレンも
「よし!」
三人は得意の神術を放った。
シャークアインは少しいらだった。
「くだらん。こんな奴らの相手を」
「俺には回復能力がある」
と言いシャークアインは倒れたカーリアンに回復魔法をかけた。
カーリアンは回復し起き上がった。
「な! この状況であいつまで!」
「絶望が増しただろう」
「くそ!」
ロミイ達三人は複合攻撃でシャークアインを抑えようとする。
さらにアローザーが起き上がった。
「俺もやってやる!」
と言い火炎神術を発射した。
「涙ぐましい努力だな!」
カーリアンの戦闘態勢が整った。
「俺はシャークアイン様とは違い魔物の能力をコピーする力を持ってるのよ。これはドラゴンだ!」
と言いカーリアンは凄い炎を吐いた。
アローザーも驚いた。
「俺の炎よりすごいかも」
あと十分以上あるぞ。
これ以上かかったら皆が。
シャークアインは少しいらだった。
「ええい! こんなやつらどうでもいいスカーズをやるぞ!」
シャークアインは激しい閃光で皆を跳ね飛ばした。
「スカーズは地底にでも隠れたか? 気配で察知したいところだが」
カーリアンは言う。
「私には犬の嗅覚やウサギの耳があります。どおれ」
「あそこだな!」
カーリアンはぴたり俺の隠れている所に火炎を放った。
「ぐ……」
焦げて出て来た俺をシャークアインは掴んだ。
そして重い拳で俺を殴った。
こんな重いパンチは食った事がない。
意識が遠のく。
なおも二、三発殴られた。
今度はボディ、さらに顔に蹴りを入れた。
俺はぼろ雑巾の様に倒れた。
駄目だ、もう体力がなくて時間が稼げない。
負けか。
「そろそろ終わりにするか」
そこへ突如ハーゲンダッシュは炎をまとった手刀でシャークアインの目を切った。
「ぐあ!」
「スカーズ! 奴の視力を奪ったぞ! 逃げて時間を稼ぐんだ!」
「おのれ!」
ハーゲンダッシュは腹を貫かれた。
俺は這って逃げた。
シャークアインは焦った。
「どこだ! くそ!」
カーリアンは言う。
「落ち着いてください私が攻撃します!」