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意地をかけた攻撃

 シャークアインは勢いに乗る。

「今度のはただの火柱じゃないぞ」


 シャークアインが手を振り上げると地面の一部が火山の噴火口の様にもこもこと隆起し、そこから前よりずっと太い火柱が昇り雲形爆発を起こした。

「何だあれ!」


 幸いまともに食らった人はいなかったものの、敵味方と共に畏怖させるに十分だった。

「これは大地の熱を空気爆発の術と合わせたものだ」

「俺のエア・ボムをもうコピーしたってのか!」


「何て化け物だ。まだ七分も経ってないぞ」

 そこへ右腕を失ったアローザーが体を引きずり来た。


「はあはあ、片腕を失っても神術はまだ使える。俺は理想郷へ行けなくても構わないここで燃え尽きてやる」

「よせ、命を粗末にするな」


「いや、俺にも意地があるぜ、うおおお!」

「ほう!」


 シャークアインは少しだけアローザーに興味を示した。

「無駄死になりの死にざまを見てやろうじゃないか!」


「ほざけ! 人の命に無駄なんてないんだ。貴様の様に命を軽視する奴にはな」

「俺は全知全能の神だ人間や動物を見下して何が悪い」


「うおおお、獄極炎魔術」

 アローザーの左腕からこれまでとは比較にならない火炎が発せられた。

 シャークアインは逃げなかった。


 そして受けた。

「ぐうううう!」

 アローザーも全ての生命力を絞り出した。


 しかし、効かなかった。

 アローザーは灰の様に力を失い倒れた。

「アローザー!」


「ならば俺も続く!」

 ハーゲンダッシュは暗黒の神術を真ん中に、火炎と氷を両端に据えた合成型光線を出した。

 しかし、これも効かない。


「俺も行く!」

 ウォレンも重力魔法を放った。

 しかし結果は見えていた。


 ロミイは何故か火の玉をシャークアインの足元に放った。

 すると足がはまって抜けなくなった。

「チャンスだ」


「ふっ!」

 何とシャークアインは事も無げに浮き上がった。

「なっ!」


「こうなったら!」

 ロミイはスカーズの足元を爆破させシェルターの様に身を隠させた。

「これで時間を稼ぐのよ」   

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