猛攻
俺は逃げ続けた。
それを弄ぶように激しい攻撃を続けるシャークアイン。
「はーっはっはっ!」
落雷と火柱を連続で撃ってくる。
一撃でも食ったらアウトかも。
命中率はあまり高くないけど。
まだ一分半しか経過していない。
「あいつ、一発で終わらすと言うより楽しんでる」
「はあ!」
ロミイも火の玉で応戦する。
ティルは巨大光の弓矢を引き絞り放った。
二つが両方当たったがあまり効いてない。
「どう言う体の構造なんだ」
「俺は神の中の神だと言ったろう! 進化のレベルが違うんだよ!」
辺りが黒雲に覆われ雨と同時に激しく雷が落ちる。
「これほどの力とは」
「少しは牽制しないと当たってしまうかも」
俺はパワーアップしたエアショットを撃ったが効いてない。
「俺は人を幸せにするために天から遣わされ処女の体に宿ったと言うのにその力は人間を苦しめる為になったな! さらにこれだ」
シャークアインは拳を地面に付けた。
すると俺の地熱伝導並みの凄い速さで黒い重力みたいなの地面を滑ってきてまともに俺に当たった。
「ぐあ!」
俺は倒れ何とか言葉を発した。
「これは一体」
「お前の大地の力の地熱伝導と重力術を組み合わせた物よ。言っただろう俺の方が使い方が上手いと。次はこれだ」
「うわ!」
凄い速さの竜巻が襲ってきて避けられず跳ね飛ばされた。
「ぐう」
「これはお前のエアショットとパニイとか言う娘の竜巻を合わせた物よ」
「何て相手だ、威力も凄い上に使い方も熟練されてる」
「次は高速エアカッターだ」
「俺のより速い、でも!」
俺は受け止め投げ返した。
「くっくく」
「まさか!」
何とシャークアインは投げ返したカッターを投げ返した。
「うわあ!」
「さてと、属性融合のさらに高度なのはこれとかだ」
シャークアインは細い稲妻を指先から放った。
「落とすタイプよりスピードも威力も低い?」
ところが、何と稲妻の軌道が変わった。
「なっ!」
さらに糸みたいにくねくね操作された稲妻は俺を縛った。
当然高圧電流が走る。
「ぐあああ!」
ロミイが駆け寄った。
「スカーズさん! 今外してあげるわ! ぐっ!」
まだ五分も経ってない。