葛藤
「どうすればいいんだ、あの人達を殺したくない。何とか殺さない方法を考えないと。でも時間がない頭が悪い」
「仕方ないわ攻撃しましょう」
「しかし!」
「俺もそう思う」
「ウォレン」
「俺はやだよ」
ああどうすればいいんだ。
どうしても戦わなきゃならないのか。
ティルが言う。
「戦争は一人の犠牲者も出さず倒す事は出来ない。また自分も全く傷つかない事も出来ない。そして、本当に憎んでいる訳ではない相手と戦わなければならない。人を戦争で殺すのは罪を背負う事なのよ」
「……!」
ロミイが出た。
「私が戦うわ」
「何で」
「私は機械、人間なら罪の十字架を背負わなければならなくなり辛くなる。でも機械の私ならそんなに心が傷つかないわ。皆の分私が背負う」
「そんな、機械だって傷つくのは同じだよ。ロミイだけ罪を負わせるわけには行かない、何とか考えよう」
ロミイは涙をにじませた。
「何故そんなに優しく出来るの?」
ティルは言った。
「言い出しっぺは私。私が行くわ」
ハーゲンダッシュは言った。
「俺が行く。スカーズ達を守ると約束したんだ」
「一緒に行きましょう」
「私も」
ロミイも行った。
「おい!」
ロミイは新しい技指弾丸をけん制に飛ばす。
そして催眠魔法を使った。
「催眠魔法なら動きを封じられるわ」
「貴様ら起きろ! 起きないと殺す!」
「何て奴だ」
ティルとハーゲンダッシュは剣で戦うが切らない様に時間を稼ぐ。
しかしやむを得ず何人か少年兵を切ってしまった。
二人共辛そうだった。
「く、くそ、シャークアインは倒したけど今回はどうしていいか分からない、畜生! やっぱり殺さなきゃいけないのかよ!」
その瞬間更に大きなスキルが発動した。
「これならいける?」
俺は手から広範囲太陽光を発射した。
すると少年兵達は安らかに眠る様に倒れた。
「死んだの?」
「いや力を全て失ったんだ」
カーリアンは怒鳴る。
「早く起きろ馬鹿ども!」
「お前にはこれだ!」
カーリアンに落雷が炸裂し死んだ。