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行き着いたところ

 その後、兄弟はどうなったか。

 両親をなくした二人は、生きていくためにやがて盗みを始めた。

 最初は抵抗があったが、慣れてくると罪悪感が薄れてくる。そうして盗みを繰り返すうちに、兄弟は盗賊団を作り上げるまでになった。


 盗賊団が大きくなるにつれて、両者の間に険悪な雰囲気が漂うことになる。どちらがトップかをはっきりさせたくなったのだ。

 トップが二人となれば、当然分け前や権力も半分になる。ジョーとウィリーは互いに「あいつさえいなければ、何もかも自分のものになるのに」と相手を憎むようになった。


 だから、二人が殺し合うことは、自明の理だった。

 かつての仲睦まじい兄弟は、互いを罵りながら取っ組み合った。


 激しい戦いは、どちらが勝ったのか。

 両者ともに勝利したとも取れるし、敗北したとも取れる。


 ジョーとウィリーは相打ちになって、ほとんど同時に絶命した。一緒に地獄に堕ちたのだ。

 両親は天国にいる。これにて親と子の魂は、永遠に離れ離れとなった。

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