パン
「若!お呼びですか?」
「明日の朝はパンで頼む。」
「パン!ですか?」
「そうだ!パンだ!」
「おやすみなさい、若。明日はパン!ですね。」
「そうだ!おやすみ、弁慶。」
チチチッ
小鳥の鳴き声で目が覚めた。
最近ずっとご飯だったから、今日はパンが食べられる。
嬉しそうな若。
すると、
パァン パン パン パンッ!!
いろんな「パン」の音が、若の部屋の前で鳴り出した!?
「な、何事だ!?」
慌ててドアを開けると、そこには鍋の蓋だのなんだのを持ち、それらを打ち鳴らす弁慶の姿が…!?
「おはよう、弁慶。なにをしているのだ?」
「おはようございます!若!パン!です!」
「え?パン?」
「はい!朝、このような音で目覚めたいとおっしゃった若のために、パンといい音のするものを徹夜でお探ししました!!いかがでしたか?」
にこにこ『褒めて』という顔をする弁慶。
「…う…うむ。よくやった。明日は、食べるパンを頼む…」
「はい!若!かしこまりました!!」
「…弁慶、俺はもう少し寝る…」
「かしこまりました!朝ごはんができた頃、おこしに参ります!では!」
ガチャガチャ音を立てながら、台所の方へ去っていった。
…寝るか。
布団に潜り込む若。
パァン!!!!
「若!朝ごはんの時間です!」
「うわぁ!」
二度寝した若に、『悪夢パート2』が待っていた…
そう!それが「うかつぼう弁慶」
明日からって言った若がいけなかったのか??
お読みいただきありがとうございました。
次回は5月26日です。
お楽しみに!




