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うかつぼう弁慶  ーかの有名な方と同名で、恥じぬよう日々励んでおりますー  作者: 雲母あお


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22/22

びーさん??

「若!お呼びですか?」

「弁慶、共に絵を学ばぬか?」

「絵、ですか?」

「そうだ!弁慶の描いた夕日があまりに素晴らしいので私も描いてみたいと思ったのだ。」

「若ー!!ありがたき幸せ!かしこまりました!」

「おお、そうか。共に行ってくれるか。1人では、少し恥ずかしくてな。」

若は、とっても嬉しそう。


ああ、若は絵があまりお得意ではないからな。

心の中で納得する。


「さすれば、どこへ参りますか?」

「もう、教室は決めてある。」


2人で、絵画教室の門を叩いたのだった。


あれから、若は頑張っておられる。お世辞にも上手とは言えないが、正直何を描いているか当てられるようになったのは、大進歩だ。いままでは、若を傷つけぬよう必死だったが、今は何を描いたか当てられるようになったから、緊張しないで済む。よかった、よかった。


「2人とも、だいぶ慣れてきたね。次回はびーさんを用意しておくから。それではまた来週。」


「「はい。よろしくお願いいたします。」」

そう言ったものの、

びーさん??

2人顔を見合わせて首を傾げた。


え?次回、若と拙者はびーさんをデッサンするのか!?


若も困惑している。

びーさんを描くのか…

なんかテンション上がらないな。可愛い動物とか綺麗な景色とかの方がいいな、と思っているうちに、次回がやってきた。


机の上に、ずっと描いてきたスケッチブックより大きい画用紙が置いてあった。


「「これは?」」


「今日から今までより大きい絵を描く練習をしようと思って、用意しておいたんだ。さあ、何を描こうかな?2人とも、何か描きたいモチーフとかある?」


「……?」

「……?」

顔を見合わせる若と弁慶。


「どうしました?描きたいものが思いつかないですか?」


「えっと…今日はびーさん?」

弁慶が訳がわからず、質問する。


「はい!今日からびーさんですよ!」


今日からびーさん?

その答えに驚く2人。


「え?はい。びーさんです。前回お伝えしましたよね?」

困惑する先生。



「……」

「……」

困惑する2人。


びーさんに描く?

なんと!?ビーチサンダルに絵を描くということか!?ではこれは?


若と弁慶は目の前の画用紙をじっと見つめる。


その様子を見て先生が

「はい。ですからそのB3に。」


「「え??」」

2人驚いて先生を見る。


「「これがビーサン?」」


「はい!これがB3です!」


若と弁慶は持ってきたカバンをちらっと見た。


「「ビーサンに綺麗な景色が描きたいです!!」」


元気よくそういうと、先生に気づかれないようにカバンのファスナーをしっかりとしめた。


カバンからビーチサンダルを出さなくてよかった……


2人胸を撫で下ろし、気を取り直して机の上の『びーさん』に取り組むのだった!


びーさん・・・それはビーチサンダルではない!?

B3サイズの画用紙のことだったー!?



そう、それが我がアイドル若と、うかつぼう弁慶なのであーる!!


ファイト!!

よくありますよね!こういう行き違いって!

え?若と弁慶だけ!?

・・・それは言わない約束です(笑)


次回もお楽しみに!!

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