表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/26

(二)-3

 学校の勉強はあまり好きではなかった母・素子は、娘に何をさせるべきかについてはまるで知識がなかった。そもそも受験にも興味がないくらいであったし、何よりも父は稼いだ金の多くを酒に使ってしまう人間であったから、生活はずっと楽にはならなかったこともあり、塾へ行かせるという発想も、それに費やす金もなかった。だから母親は夫から殴られないよう、学校の成績を上げるために、宿題と、学習参考書を買い与えて丸暗記するよう教育した。

 子どもの直美も、勉強のやり方などわからずに、それが当たり前の事だと思って受け入れた。家に帰ると勉強ばかりするようになった。テレビを見て過ごす母の隣で宿題をして参考書を読むようになった。

 学校の成績はそれで十分上がった。なにせ学校では教科書や参考書の範囲の内容をそのままテストに出されるからだ。


(続く)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ