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ビアンカ 5

アサタと暮らし始めて10日ほどたった。

朝起きたらまず顔を洗って、着替えて朝食の準備。用意しているとアサタが起きてくる。


「おはようございますアサタさん」

「おはよう、ビアンカ」


そして2人で朝食を終えるとアサタは仕事へ向かう。アサタは夕方までもう帰ってこない。

ビアンカは軽く家の中を掃除して食材を持ってリオの家へ向かう。昼食を一緒に摂るのだ。

ビアンカは海の民ではないため自在に足を変化させることはできない。そのため毎日薬を飲んでいる。

普通5分で行ける家にまだ10分かかるが、だんだん慣れてきたところだ。


ーーー


「リオくん、こんにちは」

足に戻り玄関を開けると話し声が聞こえてきた。


「おねーさん、こんにちは!」


リオが慌てて玄関まで来た。


「お客さんきてるの?」

「んーお客さんといえばそうなのかも…?まあ、来てよ!」


疑問に思いながらもリオについてリビングに入るとアルトと知らないお爺さんが座っていた。


「来たかビアンカ。調子はどうだ?」

「大丈夫よ、久しぶりねアルトさん。…初めまして、こんにちは?」

「ああ、こんにちは。貴方がビアンカだね?初めまして、私はリシャ。医者をさせてもらっとる」

「おねーさんこの人が先生だよ!」


リシャは昨日戻ってきたらしく、それを知ったアルトがビアンカを診せるために呼んだらしい。


「先生、頼んだぞ」

「はいはい。それじゃあ部屋を借りるぞ」

「分かった。客間を使ってくれ」

「よ、よろしくお願いします…」


ビアンカとリシャは客間で向かい合って座った。


「では、いくつか質問と検査をするぞ。無理はせんでな」

「はい…」


リシャは最近の体調や記憶についてなど少し質問した後に髪を触ってもいいかと尋ねた。


「ええ、どうぞ?」

「ありがとうな。…ふむ、これは地毛、染めてないな」


そして脈を測ったり眼球を調べた後最後に、と1つ検査をした。


「よし、これで最後だ。先に戻っとれ」

「ありがとうございました」


リビングに戻るとアルトが持ってきた食材で昼食を作ってくれていた。


「ごめんなさい、私の仕事だったのに…」

「大丈夫だ。気にするな。それより、どうだった?何かおかしなところはないって?」

「まだ何も言われてないの」


少ししてリシャが出てきた。


「先生、話は昼食を食べながらでもいいか?」

「おお、大丈夫だぞ。アルトの飯は美味しそうだのう」

「先生、にいちゃんの飯は美味いに決まってるじゃんか」

「いただきましょうか」


「「「「いただきまーす」」」」


そして4人はテーブルを囲んで食事を始めた。







リシャ(先生)


アルト達が住む地域の医者。

見た目は普通のお爺さん

優秀な医者のため見習いの子が多く診療所に勤めてる

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