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無機質な私

作者: 唯一人

 無機質な日々。騒々しい日々。これが、私の「日常」。


 仲間はたくさんいる。星の数ほどいる。家族はいない。生まれてこのかたいない。


 職場が我が家。毎日引っ越し。まさに戦場。


 仕事はつまらない。刺激的な毎日。休みはない。


 外には出られる。すぐに中に戻される。


 たくさんの人に出会う。ほとんどがおっさん。毎日毎日見る顔もいる。


 恋人がほしい。他の人との区別がつかない。出会ってはすぐに別れが訪れる。


 私は弱い。永遠の命を持つ。


 希望を与える。次に絶望を与える。


 顔は丸顔、おそらく美形。


 おっさんにモテる。うれしくない。


 大切に扱われる。すぐに忘れられる。


 趣味はない。スピードが命。


 毎日冒険。繰り返す毎日。


 茶色い紙が家に来る。私は外に放り出される。


 仲間との別れ。新たな出会い。


 大きな船に乗って旅をする。たくさんの船が重なり合っていく。


 地獄に落ちる。仲間と共に。


 新たな家。真っ暗な世界。


 そして、また外へと旅に出る。


 無機質な毎日。騒々しい日々。たった4円の価値。私の「日常」。











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