手を繋がない? そうしたら、、、僕の気持ちがきみに伝わるよ!
僕は子供の頃から、相手の人と手を繋ぐと相手の人の想っている事が
伝わってくるんだ、、、!
僕は小さい頃、お母さんの気持ちを知る事が嬉しかったんだ、、、!
僕の事を、とっても愛してくれていた、、、!
愛情に満ちあふれていた、、、!
優しいお母さんの気持ちを知れて、僕はとっても幸せだった、、、!
僕の気持ちは、お母さんと手を繋ぐことで、お母さんにも伝わって
いたと思う...。
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・・・でも僕が、15歳の時に病気で亡くなってしまった...。
病名がわかる頃には、お母さんの病気の進行が進んでいて、、、。
あっという間に、お母さんは亡くなってしまった...。
*
お母さんが亡くなってからは、、、?
お父さんと二人で、頑張ってきのだけど、、、?
お父さんは、仕事が忙しくて、、、。
ほとんど、僕と一緒に居なかった...。
いつも、僕の傍に居てくれたのは、、、?
お母さんの妹で、僕のおばさんだった...。
でも? おばさんと言っても、、、?
僕と10歳しか? 歳は変わらないんだ、、、!
それに、おばさんはお母さんにとっても似ている、、、!
顔も性格も、雰囲気も何もかも似ていたんだ、、、!
僕はおばさんの事を、『琴姉』と呼んでいた、、、!
琴姉も僕の事を、、、【文東】と呼んでくれていた、、、!
▽
僕は、いつしか、、、?
おばさんとしてではなく、、、!
琴姉の事を女性【恋愛対象】として好きになっていった、、、!
お母さんに似ている、この人の事を好きに、、、。
でも琴姉は、、、?
そんな僕の気持ちを知ることはなかった、、、!
琴姉には、ずっと付き合っていた彼氏もいたし、、、!
いつ、結婚して! この家を出て行っても良かったのに、、、!
僕の為に、結婚を延期してくれてたみたいで、、、。
彼もその事を知ってて、琴姉を待っていてくれた、、、!
・・・だから僕はこの気持ちをずっと、琴姉に言えずにいたんだ、、、!
▼
僕が18歳になった時、僕は琴姉に言ったんだ、、、!
『今まで、僕を育ててくれてありがとう琴姉! これからは、僕もこの家を
出て、一人前になるよ!』
『・・・そう! 困った事があったら、、、? 私に相談するのよ!』
『あぁ、分かってるよ! でも、その前に、、、幸せになってね!』
『えぇ!?』
『結婚だよ! 芳人さんと幸せになって!』
『・・・ううん。』
そう言うと、、、?
琴姉は、泣いてしまった......。
僕のお母さんのように、僕に接してくれていたから、、、。
いろんな気持ちが湧き出てきたのだろう...。
『最後にね! 僕と手を繋がない? そうしたら、、、僕の気持ちが
伝わると思うんだ、、、!』
『えぇ、いいわよ! はい!』
琴姉は、僕の目の前に手を出してくれた、、、!
僕は、その手を握った、、、!
・・・僕と琴姉が、手を繋ぐと、、、?
琴姉は、ビックリした顔で僕の方を見た、、、!
僕は、ニコッと笑って! 琴姉の手を離した...。
『今まで、ありがとう! じゃね!』
『・・・・・・ううん。』
僕は、新たな出発が出来たんだと確信した、、、!
これからは、僕の人生をもっと自由に生きよう!
そう想えた、門出の日だった。
最後までお読みいただきありがとうございます。