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38.四日目

投稿する時間帯を一定にしたいんだけど、書き終わるまでの時間が日によって違うんだよなぁ・・・

―――パチッ


 今日も気持ちの良い目覚めだ。とか言って、昨日は寝過ぎてたんだけど、今日はどうか。枕元にある魔銅板を確認すると・・・15時。まあそれなりだろう。


 顔を洗って、服を着替えて、携帯食食べて、水飲んで、さぁ!行きましょか!



――――――――――――――――――



「すいません、Eランクの依頼を受けたいんですけど。」


「では、魔銅板をお願いします。―――はい、Eランクはこちらになります。確か、読めないんでしたっけ?」


 ん?あ、昨日と同じ人だ。受付には何人も交代で人が入っているけど、今日のこの時間は昨日の人と一緒らしい。分かってくれているなら話は早い。


「そうなんです。二つお願いします。」


「そうですね・・・これとこれはどうでしょうか?」



内容:ネブリアの討伐、場所:西魔峡谷、依頼主:ギルド、報酬:1匹につき300シェル

内容:ホーセの世話、場所:ギルド、依頼主:ギルド、報酬:1時間4000シェル



「じゃあその二つお願いします。」


「分かりました。お一人での発行ですか?」


「はい。」



 ホーセの方は今日中ならいつから行っても良いらしい。最低1時間やらなきゃいけないと思うけど、時間制で報酬が変わるから、先にネブリアの方に行こう。西魔峡谷までの地図を書いてもらって、ネブリアの見た目も聞いた。なんでも、目が浮いてればそこに居る、というのだ。どういう意味か分からなかったが、行けば分かると言うので後ろも詰まってたのでギルドを出てきた、というのが今の状況だ。


 西魔峡谷とは、その名の通りこの街の西にある峡谷だ。昨日リリーに聞いたことを纏めると、正確な名前よりも街のどちらの方面にあるかで呼ばれるらしい。

この街は『ナシヤット』と言い、東側に南北に長い『スレム大森林』、その北側に広がる砂漠に近いような乾燥した平野『ピソイム平野』、南側を東西に横断するのは『バルタ山脈』、そして西側の峡谷『ゲイビル魔峡谷』その奥は海だ。


 ゲイビル魔峡谷にはここにしか生息しない珍しい魔物が多いらしく、ネブリアもその一つだ。ゲイビル魔峡谷で気を付けるべきは三点。道を踏み外して谷底に落ちないようにする事と、自分より強い魔物に遭遇しないようすること、そして洞窟に入る場合は迷わないようにすることだ。

今回は洞窟に入る必要は無いらしい。



───ちょっと足元が不安定になってきたな・・・とか思ってたら、見えてきた。これか。ナシヤットからの道は上の方に繋がっていて、ここからは簡単に整備された道を下っていくか、道の途中で洞窟に入るか、谷底に落ちるかだ。さて、ネブリアはどこにいるのか。



 一人で受ける依頼ほど悲しい物は無い。話し相手もいないし、感情の共有もできない。・・・まあ簡単に言えば昔の俺の状況と一緒だけど。

 右手に谷を見ながら足場の悪い道を少しずつ少しずつ降りていく。たまにスライムが出てきたりしたけど、特に何も面白い事は無い。───と思ってたら、一つ見つけた。


「これ洞窟か?」


 道の横に大きな穴を見つけた。こういう中を通って行くのも面白いとは思うけど、今は依頼が最優先だ。迷って出てこられなくなったりしても困るからな。



───きゅぃゅぃゅぃゅぃ!!

ガサガサガサガサガサガサガサガサガサ


 ん?何だ?何か洞窟の方から聞こえた気がしたけど・・・こいつか、ってうわっ!なんだこいつ!


───きゅぃゅぃゅぃゅぃ!!


 洞窟の中から出てきたのはムカデだ。いや、でかいムカデだ。横幅は俺が手を広げたぐらいで、頭の高さはざっと3m弱。胴体は洞窟の中にあって見えない。これどうしよう?倒した方が良いかな?


きゅぁっ!───ピュッ


 おっと何か飛ばしてきた・・・ってえぇ~!?避けたからよかったけど、当たった地面が何か溶けてるんですけど!?これは倒さないと俺が死ぬ!


超攻撃(スーパーアタック)!」


 防御が固いかもしれないので一応攻撃をあげて、一気に懐まで潜りこんだら・・・下からどーん!

簡単に首から切断できた。・・・何か身体が膨張してる?膨らんだら普通は・・・!

防御壁(プロティーガ)!」


ばぁん!


 ふぅ、やっぱり爆発した。俺の周りの地面溶けてるんだけど?危険すぎるだろこいつ。さて、先に進みまs・・


───きゅぃゅぃゅぃゅぃ!───きゅぃゅ!きゅぃゅぃゅ!


 出てくる出てくる大ムカデ。なんでこんなに大量に来るんだよ!不味いってこれ!


───


───おりゃっ!こっち!次こっち!「防御壁(プロティーガ)!」


ばぁん!


 生きてる時もあの溶解液撃って来るのが厄介だな。しかもあの溶解液はムカデには効いていない。道もそんなに広いわけじゃない。

 これは、あのコンボ技を使ってみよう。習得しておいた低位魔法の閃雷(ライトニング)。おそらくこれは双閃雷(ツインライトニング)になる。それに組み合わせるのが・・・


塊水(ウォーターボール)閃雷(ライトニング)!」


 まず流波(フラッドヴォルナ)で周りに洪水を起こして、雷で一気に倒す!しかも上位魔法×上位魔法だ!



───よし!全部倒した!・・・っと、ここで問題発生。防御壁(プロティーガ)は一方向にしか張れないので、それ以外の方向から溶解液を浴びることになる。これは不味い。───この作戦で!


加重(セビア)!」


ふわっ───ばぁん!


 よし、成功だ!重力反転(シュラシティ)を自分に掛けて上空に避難する。よし、解除、と。・・・あ、待って、落ちる、落ちるって!



──────どごっ。。。



──────────────────



 魔銅板を確認して、さっきの魔物の名前を確認してみると・・・



魔物討伐数


F スライム:192 スライフ:22

E クルモ:84 シイタル:82 ツノネズミ:61 カルプイル:65

D パウパティ:5 チェイス:8

C イゼンポッド:13



・・・何も見なかった事にしよう。スライム討伐数が増えているのはさっき倒した5体分だけだ。昨日ソフィアさんが倒した分は同じパーティーじゃないから加算されない、ということだな。

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