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25.二日目

なんか書き方が雑な気がする・・・読みにくい箇所があればご指摘願います。

「―――カ!ハルカ!早く準備して!」


「あと5分寝かせて・・・」


「駄目よ!本当にだらしないわね。」


 昨日俺に勉強させながら机で寝てたやつだけには言われたくない。俺が運んでいなかったら風邪引いてただろうに。・・・そっちの方が良かったか?―――いやいや、兎に角今は依頼だ。


 そういえば昨日寝着を買おうと思ってたのに買えなかったな。とか思いながら俺はゆっくりと顔を洗って、装備を整える。無限収納(スナフ)から携帯食を取り出してテイルに一個渡す。これが今の俺達の朝ごはんだ。確かにこれは栄養もあるし、簡単に食べれるから良い。



――――――――――――――――――



「ハルカ、私思ったんだけど、新しいスキルを覚えたいわ。」


「ん?あぁ、経験値で覚えるやつか。」


「そうよ。魔力探知(ディテクション)って言って、少ない経験値で覚えられるわ。」


 確かに探知系統は欲しい。今後の為にも覚えておくと良いだろう。


「でもスキルってどこで覚えられるんだ?」


「あそこよ。」


 テイルが指差した方を見てみると・・・なんだ。これもギルド内の施設か。『○○○いくせい』と書いてあるな。『いくせい』って『育成』か?話の流れからして、あの読めない3文字は『すきる』かな?



「すいません。スキルを習得したいんですけど。私と、こっちと二人。」


「はい。では魔銅板をお願いします。───お二人の経験値で習得できるスキルはここまでですね。」


 なにやらリストが出てきた。上から順に必要な経験値が少ないんだろうか。


魔力探知(ディテクション)と、暗視力(ノクター)を二人ともお願いします。」


「分かりました。では一人100シェルになります。少々お待ち下さい。」


 あ、やっぱり金は取るのね。でも100シェルなんて安いな。スキルの内容によって値段は変わるんだろうか。


 職員のおじさんが魔道具を使って魔銅板に何やら光の粒を送り込んでいる。・・・なんだか身体が温かい気がするな。いや、何かが湧き出てくる感じ?



「終わりました。では、魔銅板はお返しいたします。またのご利用をお待ちしています。」



「これで私たちは魔力探知(ディテクション)と、暗視力(ノクター)が使えるようになったわ!よし、依頼よ!」


 魔力探知(ディテクション)とは、魔力を見るスキルだ。魔力は全てのもの、生き物、道具、地面や水など、何にでもある。だから、視界を魔力だけにするとモノクロだが、普通と同じように見える。ただ、人間はMP量に大きな差があり、魔法、魔法陣、魔道具、魔物などはさらに魔力量が多いため、そこだけが濃く、強く映る。魔力は視界を遮られても奥の物が見えるので、森の中などで発動すると、そこから遠くても魔物の居る方が分かるのだ。さらに、魔力を感じる事が出来る。姿を隠した人や、背後から来るものにも魔力を感じて対応できるようになるのだ。


 暗視力(ノクター)とは、暗い場所で視界が明るくなるスキルだ。夜中の戦闘や移動、また灯光(ライト)を使えない隠密行動中やMP切れ中でも大きな効果を発揮する。


 

 テイルは一人で受付に行って受付とやりとりしていた。


「テイル、どの依頼を受けるんだ?」


「これとこれはどうかしら。」


内容:雑草の処理、場所:私の館、依頼主:スー・デイラ、報酬:12000シェル


内容:万年緑(エティナル)の処理、場所:私の館、依頼主:スー・デイラ、報酬:16000シェル


 うん。少し報酬は少ない気もするけど、今は7つ終わらせる事が優先だ。同じ場所で草を抜くだけなんて簡単だろう。


「じゃあその二つを受けよう。」


「分かりました。スーさんにはこちらから連絡を入れておきます。ここが、スーさんの館の位置です。それではいってらっしゃい!」


 受付の人がくれた地図を見てみると、この街の外れ、南の方だ。直ぐに着きそうだな。




「ごめんくださーい!」

「すいませーん!」



「はい、どちら様ですか?」


「私たち、ギルドから来て・・・」


「あ、冒険者の方ね。わざわざありがとうね。」


「いえ。それで、どこの草を?」


「こっちよ、着いて来て。」


 スーさんは普通の優しそうなおばあさんだ。確かにこれじゃあ草むしりも大変だろう。で、玄関から曲がって、家の反対側に向かっていると言うが・・・この家大きすぎないですか?いや、館とは言ってたから大きいんだろうな、とは思ってたけどさ?家の横に回ってから今ずーっと歩いているのにまだ開けないんだよな。



「ふぅ、やっと着いたわ。ここの庭の雑草を抜いていただきたいのと、あとあそこ、あそこに生えちゃってる万年緑(エティナル)をどうにかしていただきたいのよ。」


「分かりました。私たちにお任せ下さい。」


「では、よろしくお願いします。」


 スーさんは家の中に戻っていった、は良いんだけどさ、やっぱり予想通りの広さだよ、これ。小さい公園ぐらいの広さあると思うんだけど。それと、庭の隅に生えているあれが万年緑(エティナル)か。竹みたいな見た目だな。でも、生えちゃったって言ってたから生えない方が良い物なのか?


「テイル、万年緑(エティナル)ってどんな性質の植物なんだ?」


「そうね。一番の特徴は、絶対に枯れないということね。簡単に言えば、根っこから完全に抜かないとそこから再生するし、水や栄養が無くても大丈夫。ただ、逆様にした状態で熱を加えると死ぬわ。あと、抜こうとしたり切ろうとしたりすると、反撃してくるから気をつけてね。あと、いつまでも伸び続けるから、あまり高いと倒れたときに周りの被害が大きいわ。まあ、倒れても万年緑(エティナル)は死なないんだけどね。」


 なんだそれ。厄介すぎるだろ・・・とか思いながら、俺達は嫌な事は後回しにしてまずはこの広い庭の草むしりを始めるのであった。

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