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23.跳び降りっ!

ちょっと短いです。今後もよろしくお願いします。

 平野に広がる雨雲。その中を電気が走る。雨雲は広がり続け、視界一帯を埋め尽くす。そして───

 無数の雷が平野に降った。落下の衝撃は凄まじく、稲妻は地面を這って行く様はまるで、天と地、二方向から雷が落ちているようだった。


「うわぁ・・・」


 俺も上位魔法が強化されるかどうかすら分からなかったし、上位魔法の上位が殲滅魔法で合ってるかも分からなかったけど、まさかこんなにも上手くいくなんてな。見た感じ、狙ってた通りの殲滅魔法だろう。・・・それにしても凄い威力だな。平野に人が居なかったから良いけど、これは問題だな。使いどころは炎獄(ヘルフレイム)以上に考えないとだな。



「凄いわハルカ!これが、これこそ殲滅魔法よ!私も初めて見たわ!・・・これね。煌閃雷滅豹(グ・ラ・パンサー)。」


「いや、でも低位魔法と比べるとちょっと魔力消費量が多いな。まあ連発できるとは思うけど。」


「さすがハルカね。殲滅魔法が使えるのなんて、魔法特化の【魔法使い】でも珍しいわよ。しかも【旅人】で使える人なんて居ないんじゃないかしら?殲滅魔法に必要な魔力は旅人には用意できないとまで言われているわ。」


「まあ俺が使っているのは上位魔法分の魔力だけどな。」


 さて、肝心の魔物の討伐は・・・魔銅板を見てみると、



討伐数


F スライム:187 スライフ:22

E クルモ:84 シイタル:82 ツノネズミ:61

D パウパティ:2 チェイス:8


 

 うん。とりあえずシイタルの討伐数は十分だろう。で、知らないやつが二つ混じってるんだけど?


「なあテイル、この『スライフ』っていう奴と『チェイス』って奴は?今の殲滅魔法に巻き込まれたのかな。」


「そうね。スライフもチェイスも砂煙の平野に居る魔物よ。スライフは、乾燥に強いスライムよ。他においてはスライムと何も変わらないわ。・・・で、チェイスだけど、Dランクね。またやっちゃったわ。基本自分たちより上の魔物とは闘わないんだけど・・・」


「まあパウパティも逃げれたのに正面から倒しに行ったから、もう良いんじゃないか?」


「───まあいいわ。それで、チェイスは植物みたいな見た目で動かないけど、耐久力と特性が強力で、一撃で倒さない限り直ぐに再生されるし、気をつけていないと針がどこまでも飛んで追って来るわ。」


 なんだそれ!?めちゃくちゃ怖いじゃん!腕に自信のある人しか戦えないってことか・・・


「で、そのチェイスから高い素材が取れるから、その、行かない?」


「結局降りるの?」


「ハルカも稼ぎたいわよね?持って帰れば一匹6000シェルぐらいと替えてもらえるわよ?」

「行きます。」



 さて、どうやってこの崖を降りるか。───


「テイル、遠距離引力(ハイチーフレンツ)で降りられそうか?」


「私が先に降りるの!?嫌よ。ハルカ、跳び降りてよ。」


「いや無理だろ!」


「ハルカのBPなら行けるって!えいっ!」


───?地面はどこにいった?・・・テイルが遠ざかっていく・・・落ちてるー!?ちょ、た、助けてぇぇぇぇ!


───


──────


─────────






どさっ






 あ、生きてる、か。良かった~。てかテイル!何してくれてんだ!


 えーっと、今テイルを怒ろうと思って上を見上げたわけだけど、まさか俺をターゲットにしてテイルが飛んできてるなんて気のせいだよな?





───ごっ。。。






「痛った~!ちょっとハルカ!ちゃんと受け止めてよ!」


 いえ、それどころじゃないです。死にます。僕死んじゃいます。助けてください。あと、どいてください。重いです。息が出来ません。顔の上から

「どけぇっ!」


「きゃぁっ!ちょっとハルカ!どこ触ってるの!?」


「それどころじゃねぇ!死ぬわ!」


「・・・それどころじゃ、ない?私のお尻を触っておいて、それどころじゃない?」


「あ、待ってください。すいませんでした。謝ります、謝りますから。だから鞭は辞めてぇぇ!」



 色々あったけど、とりあえず砂煙の平野に降りたった俺達は、さっき倒したチェイスを探すわけだけど・・・広くね?見つかんなくね?・・・頑張るしかないか。

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