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178.使い勝手(+基本攻撃魔法紹介+魔物討伐数)

なんか渋滞してます。おまけ部分は読まなくても支障出ません。

「ウェズ、中に入っててくれ。」


 ウェズの事を気にせず戦えるようになったところで、俺達は互いに背中を合わせて迫ってくるベムに対して戦闘態勢に入る。といってもこの場に立ち続けながら戦う訳ではないが。


「行くぞ!」


ダッ!


 俺、テイル、リーアが同時に前方120°の敵を殲滅しにかかる。一人の担当数はだいたい30匹。


───キシャァッ!


 首に噛みつくためにあちらから跳んできてくれるのはありがたい。剣で斬りやすいからな。まぁテイルはスキルと鞭で戦うのでどちらでも良いだろうが。


「やっ!よっ!ほいっ!はっ!うりゃぁ!」

ざしゅっっ


 取れる素材を無駄にしないように頭だけ斬り落としていく。汚れるのは嫌なので斬った場所から噴き出してくる血を避けながら戦っているが、結構面倒くさい。リーアのように打撃で倒せばそういうことはないのだろうが、あいにく俺はそういう体の動きは得意じゃない。


衝撃(インパクト)!」


 リーアのステータスも結構おかしな数値をたたき出している。通常時でも俺のDPを超すAPや結構な移動速度、身体能力。数の単位がおかしい不死(アンデッド)の集団やSランクの魔物と対峙する時以外は、身体能力を数十倍にはね上げる必要もなく十分戦えるのだ。・・・祝福、開眼時のリーアと戦ったら一瞬で殺される気がしてきた。


傀儡操作(パペットマスター)射氷(アイスバレット)!」


 テイルはついに操るものと手の動きを連動させなくても上手く動かせるようになっている。ウィーザラード討伐がちょっと影響したのだろうか?ということで、近付くやつを弾き飛ばすように1枠、4枠でベムを操り、右手の流輝鞭(ルシ・ウィップ)で攻撃、左手で魔法を放つとかいう複雑な戦い方をしている。頭の中が混乱しそうだが、凄いな。


 5分もしないうちに全てのベムを倒しきった。


「こう、倒れてるのを改めて見ると結構な量だよな。」


「冒険者になったばかりの頃は、こんな光景を見ることになるとは思ってなかったわ・・・」


 いやいやそんなこと言ったら俺は、普通に高校生活送ってただけなのに異世界に転生するなんて思ってもなかったよ。


 倒すのよりも面倒に感じる回収を終え、シィ砂漠へと歩を進める。


「なんであんなに襲ってきたんだろうな。」


「群れとして襲ってきたんでしょうけど、それにしても数が多かったわね。」


「何か原因があって大量発生したんだよ、きっと。それで、餌が足りなくなって、あんなに攻撃的だったんじゃないかな?」


「なるほどな。その説明は納得がいく。」


「でも、何で急に増えたのかしら?」


「そんなの、ちょっとした気候の変化とか、天敵が減ったとかで簡単に変わるだろ。」


「そうかも知れないわね。」


―――!


 歩き出してからだいたい2時間後。まさかの、またしてもベムが襲ってきた。それも10・・・いや、20匹程の群れだ。さっきより数は少ないとはいえ、倒さなければいけない事に変わりはないので面倒だ。


「またかよ。俺がやるぞ?」


「えぇ。さっさと終わらせて。」


塊水(ウォーターボール)!」


 俺はてっきり、大きな水の塊がベムたちを閉じ込めて圧縮されることで倒すものだと思っていた。というか、そういうものだったはずだ。それなのに、今俺の目の間で展開されていることはちょっと違っている。


 水が鯨を形取り、空中に飛び出した。そしてそのまま、その大きな口を開けて地上に居るベムたちへと突っ込んでいった。細かい事を言うと、鯨は髭鯨ではなく歯鯨。つまりプランクトン等を海水からこしとって食べるようなタイプではなく、小魚などを食べるタイプだ。ということで、水の鯨はベムたちを飲み込み、食べてしまった。ベムたちは以前のような圧死ではなく、完全にバラバラに、食べられたようにバラバラになった。


「なぁテイル。俺の魔法って、低位魔法が殲滅魔法()()()に強化されるはずだよな?」


「そうだったわね。」


「これ完全に殲滅魔法じゃね?」


「そうね。」


 水属性基本殲滅魔法、泳影潮呑鯨ウーリング・ホルラード。ついに俺の低位魔法は完全な殲滅魔法へと進化を遂げた。遂げてしまった。

 ウィーザラード戦の時に使った氷属性の魔法。恐らくあれも、前方に吹雪を起こすだけだったのが殲滅魔法へとなったのだろう。だから後ろにいた皆にも吹雪が当たってしまった。これで納得がいった。


 どちらにしろ敵は倒しきった。が、あまりにも体がバラバラになり過ぎていて回収するのが難しい。2人と相談して、今回は燃やすことにした。


 塊炎(ファイアボール)と唱えても、低位魔法が放たれる事は無い。不死鳥の形をした炎が、広がった肉片を順番に回って綺麗に燃やしてくれた。


 強いのは良いのだが、本当に使い勝手の悪い能力だな。改めて実感した。




──────────────────


※ここから下はそんなに重要じゃないです。頑張って読む必要はありません。※



記載されているものは基本攻撃魔法と分類されるものです。他にも魔法の中には特殊攻撃魔法、特殊変化魔法という分類があります。そっちの方は後々書くか書かないか・・・量が多くなりすぎそうで困っています。

左から順に、低位魔法、上位魔法、殲滅魔法です。名称を載せてありますが、効果については本文内参照でお願いします。もしかしたら登場しない魔法もあるかも・・・?



火属性:塊炎(ファイアボール) 、 炎獄(ヘルフレイム) 、 爆燃翼飛獄フェニック・ディ・ディアス

水属性:塊水(ウォーターボール) 、 流波(フラッドヴォルナ) 、 泳影潮呑鯨ウーリング・ホルラード

木属性:蔓振(スイナイビー) 、 吸根(アブソープルート) 、 掴捕絡結鹿(グラ・エントウィンド)

氷属性:射氷(アイスバレット) 、 貫氷(アイシクルエッジ) 、 幽雪兎結固スノーラボーン・ウィグル

雷属性:閃雷(ライトニング) 、 双閃雷(ツインライトニング) 、 煌閃雷滅豹(グ・ラ・パンサー)

地属性:泥弾(ガンマッド) 、 泥地波(ボグワーク) 、 沈喰核地鯰ビート・シンク・キャット

風属性:風刃(ウインドカッター) 、 風切刃(ウインドピーラー) 、 暴台巻鼬斬ストーマイラ・ウィーズル

力属性:加重(セピア) 、 重力反転(シュラシティ) 、 標定加反発リングディザス・コワン

光属性:塊輝(シャイニーボール) 、 光熱線(ヒート・レイ) 、 包覆流輝光龍フラシエ・ルシ・ヴィット

闇属性:塊闇(ダークボール) 、 闇暗線(オペーク・レイ) 、 喰覆蝕深闇龍スコルド・シン・ノータ

時属性:変速(ヴェンジ) 、 時進留(ゴゾン) 、 離法時宙華龍リヒューズ・テル・ルーラ




墓地回でハルカたちの最新ステータスを公開しましたが、そこでの魔銅板の記述に魔物討伐数が含まれていなかったので・・・

墓地回ではなく、現在(178.使い勝手)の状態です。墓地回にて登場した、『大きな頭蓋骨がオーラとともに浮いている不死(アンデッド)』の名称は『チリッパー』となりました。



F スライム:192 スライフ:96

E クルモ:84 シイタル:85 ツノネズミ:67 カルプイル:65 ネブリア:11 べム:128 タイラメ:22 ゴブリン:63 イドット:288

D パウパティ:15 チェイス:21 レッサーグレイバス:2 ホブゴブリン:13 マジックゴブリン:13 ナイトゴブリン:18 ボアシシ:25 フィテラ:12

C イゼンポッド:33 グレイバス:1 スカラピア:4 ゴブリンロード:1 ボロビー:1

B モウラヘイラ:32 アリタマ︰1 スケルトン:1773 チリッパー:904 マミー:1086 ドラウグル:1602

A メディヴェド:5

S ウィーザラード:1

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