166.考察、そして
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まさかこんな数字が出てくるなんて、驚いています。いやほんと。
今後もよろしくお願いします!
リーアの今の姿とか能力とか、何故ああなったのか、あれは何なのかを考えるのを諦めわけだが、俺の能力について皆が考えるのを諦めた時の気持ちが良く分かった気がする。
いいや!ここで諦めてはいけない!諦めたらそこで試合終了だ!───ということで参りましょう、毎度お馴染みハルカ・タチバナの考察タイム。
まず起きた変化については、見た目の変化、身体能力の向上、聖属性の光線の発射が可能となったこと、他にもあるかもしれないがとりあえずこれくらい。そして、この状態になるまでには、見えない十字架に磔にされたような格好になったまま空中で金縛りにあう。ただしその時の記憶はない。
前提として、リーアが月光の祝福を受けようとしたら、もしくは受けた途端に変化が起きた。リーアの能力は大天使サリエルと関係性が深い、と。
ここまでのことで何が原因かと言われたら、やはり天使関連だろうか?しかし、サリエルにそんな身体能力向上の力なんてあったか?・・・毛が黒くなって、右目が赤くなった。目の変化───それだ。
サリエルには一つの噂があった。あいつは実は、堕天使なのではないか、と。そう言われるようになってしまった要因が、その邪眼だ。あの赤い目は邪眼なのではないだろうか。
───ぉぉ・・!
ぶん!
「おっと危ない。人が考えている時に攻撃とは優しくないな。おりゃっ!」
ざしゅっ
ドラウグルとマミーの邪魔が入ったので考察はここまでにしよう。絶対に1体もこの辺りから逃がしてはいけない。そう約束したからな。
「ハハハハ!楽しい!これ楽しい!」
きゅぅん!きゅんきゅんきゅん!
リーアが俺の完全上位互換の光線を乱射しながら空中を跳びまわっている。あんなの反則だろ・・・俺の存在意義はいずこへ・・・。いや、俺はこの満月の状態を作り出したから良いのだ。十分な功績を上げたと言えるだろう。
「ちょっとリーア!私が使ってた奴まで浄化しないでよ!」
「ごめんって!ほら、まだ居るから良いじゃん!」
「ちぇー・・・」
最初は夜の墓地で不死と戦うなんて絶対無理!とか言ってた二人が、今じゃあれだ。力は人を変えてしまうということだ。気を付けなければいけないな。
───ぉぉ・・!
「あぁもう!人が良い事言ってる時に、攻撃なんて酷いだろ!」
ばきっ
頭蓋骨をぐちゃぐちゃに砕きながら憤慨する。さっきからこいつらは空気が読めないなぁ・・・!
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悪霊や不死を浄化し続け、時刻は5時。さっきの魔法の最大効果時間を迎えようとしていた。
「うぉりゃぁっ!」
ざしゅっ
「よし!こっち終わったよ!」
「私の方もいないわ!」
「魔力探知にも反応しないな。」
「・・・てことは?」
「・・・ついに?」
「終了だ!」
俺達の声を聴いて、イリーナも結界の中からこちらにやってきた。もう1体も何も残っていない。勿論1体も奥に行かせていない。完全勝利だ!
「お疲れ様ですー!ナーは途中から抜けちゃって、ごめんなさい。」
「気にしないで!私たちの仕事が、これなんだから。」
「それにしても、3人とも本当に凄いなーって!」
「いやいやイリーナだって・・・」
・・・
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俺達4人は互いに褒めあいながらイリーナの家に帰った。魔法は解け、リーアの姿も元に戻った。
戦いの緊張感が無くなり、暖かい家の中に帰ってきたことで安心し、時間も深夜。仮眠を取っていたとはいえ、皆死ぬように夢の中へ落ちていった。
4人の中で最初に起きたのは俺。一番HPがあるからなのか、回復促進があるからなのか、すぐに疲れが取れるのだ。かといって寝不足にもならない。
まぁ早く起きたと言っても朝の14時。朝食の準備でもして待っているか。この家のキッチンはギルドの貸し住居、いつも使っているものと比べて少し小さいだけで形は同じだという事を、昨日少し手伝った時に確認済みだ。というかこの世界のキッチンセットって全て同じなんじゃないだろうか。
勝手に冷蔵庫を開けていいものかと思ったが、まあいいだろう。そもそも今日の昼間も忙しくなるしな。
作り始めてから少しした時、リーアが起きた。ちょっと走ってくる、あとは任せた、といってランニングに出かけてしまったが。
朝食ができ始めた頃、その匂いに釣られたテイルが起きてきた。すぐにリーアも帰宅し、イリーナも起きた。
「あっ、ごめん!朝ご飯作らせちゃって!」
「いや、それより勝手にやっちゃって大丈夫だったか?」
「それは勿論、ありがたいぐらいだよ!」
「なら良かった。」
ハムエッグ・・・を真似たものと、トースト・・・に近い焼いたパン、そしてサラダ。高校に登校する平日の朝によく食べていた食事だ。やっぱりこれ食べると、朝が来た!って感じになるな。
朝食を食べ終わり、『作ってくれたんだから、片付けぐらいナーがやるよ!皆は座ってて!』と言うので片付けはイリーナにやってもらっている。座っている『皆』のうち二人は全く手伝っていないのだが・・・
「そういえばリーア、魔銅板確認してみよう。昨日の変化が書かれているかもしれない。」
「あぁー、そうだね。二人のも一応確認しよう。」
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ハルカ・タチバナ
職業:旅人
獲得スキル:
攻撃特化
戦闘中に限り、APを1.6倍に上げる。武器を使用する際は武器の強度も上がる。
無限収納
時間が止まった別空間で持ち物を管理する。上限は無いが、生きていると入れない。
恒温変移
無意識でも発動する。体温を調整することができるが、極端な調整は出来ない。
回復促進
HP、MPの回復速度が速くなる。怪我などの回復も速く、生命維持に強く関わるほど促進率が高まる。
方角確申
方角が分かる。
憶録道標
一度行ったことのある場所を全て記憶する事ができる。
稀強運
運がいいと運が物凄くよくなる。
魔力探知
魔力が見えるようになる。魔力量が低いとモノクロだが、高い部分は量に応じて色が付く。また、魔力の動きを感じる事が出来る。
暗視
光を多く目に取り込み、暗い場所で視界を明るくする。明るい場所で発動すると失明する可能性があるので注意が必要。
遠視
遠方を拡大してみることができる。倍率は自由に調整でき、100倍まで可能。細かいものが見えるようになるのではない。
視覚共有
魂を繋げている者同士のみにおいて、任意の相手と視覚を共有する。
???
判別不可。第二魔法が使えるようになる。
レベル136
Cランク
ステータス
AP:7830
DP:2265
HP:9250
MP:8280
ウェズバニル
光属性、雷属性、風属性
獲得スキル:
黒雷
くろいかみなりをおとす。
聖光
せいなるひかりをはなつ。
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テイル・ロンド
職業:傀儡師
獲得スキル:
攻撃特化
戦闘中に限り、APを1.6倍に上げる。武器を使用する際は武器の強度も上がる。
傀儡操作
自身を中心とした30m以内のものを5つまで、自在に操れる。ただし、意思のある生物の場合は、抵抗されると上手く操れない。
替装
来ている服と持っている服を入れ替える。
集知波
周囲の注意を一瞬だけ引き付ける。ただ、相手が何かに集中しすぎていると、効果は無い。
揺震御
超人的なバランス感覚が手に入る。精度は個人差がある。
柔軟御
超人的な体の柔らかさが手に入る。精度は個人差がある。
脱拘束
拘束魔法、能力低下魔法が効かない。魔道具も同様。
落減速
空中で3m以上自由落下運動を行うと、落下速度が遅くなる。任意のタイミングで解除も可能。
魔力探知
魔力が見えるようになる。魔力量が低いとモノクロだが、高い部分は量に応じて色が付く。また、魔力の動きを感じる事が出来る。
暗視
光を多く目に取り込み、暗い場所で視界を明るくする。明るい場所で発動すると失明する可能性があるので注意が必要。
遠視
遠方を拡大してみることができる。倍率は自由に調整でき、100倍まで可能。細かいものが見えるようになるのではない。
視覚共有
魂を繋げている者同士のみにおいて、任意の相手と視覚を共有する。
レベル136
Cランク
ステータス
AP:98
DP:81
HP:89
MP:235
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リーア
職業:神の告令
獲得スキル:
月光の祝福
月光を浴びることが条件。任意のタイミングで身体能力を大幅に上げる。
月夜の再生
月光を浴びることが条件。自身及び他者の回復が可能。
月夜の破壊
月光を浴びることが条件。触れている非生物を破壊する。
月の支配者
1.威嚇:対象が月光に当たっていることが条件。自身より精神力が弱いものは、その差に比例した距離逃走する。自身より精神力が強いものは、その差に比例して身体能力が下がる。
2.邪眼開眼:月光の祝福発動時、任意のタイミングで一時身体能力を大幅に上げる。開眼中は無限に湧き出る光属性と闇属性の魔力が手に入る。開眼には多少の時間が必要。
魔力探知
魔力が見えるようになる。魔力量が低いとモノクロだが、高い部分は量に応じて色が付く。また、魔力の動きを感じる事が出来る。
遠視
遠方を拡大してみることができる。倍率は自由に調整でき、100倍まで可能。細かいものが見えるようになるのではない。
視覚共有
魂を繋げている者同士のみにおいて、任意の相手と視覚を共有する。
レベル表示不可
Cランク
ステータス
AP:3900
DP:1200
HP:2100
MP:0
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