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14.新たなチート能力

投稿、遅くなってすいません!大丈夫です。ちゃんと1日最低1話は出します!

東京でも雪が降ったらしいですね。

 模擬戦が始まった。相手はAランクの勇者、ニックことニコラス・フォースターだ。これは本物の強者の雰囲気だな、テイルやギルドの支部長さんやパウパティとは全く違うという事が、素人目の俺にも分かる。―――そして俺より確実に強い。これは良い経験になるな。


「君から来るといい。」


 随分と余裕そうだな。じゃあ俺のチート能力の一端を見せてやろう―――といっても俺にも制御出来てないのだけれど。



射氷(アイスバレット)!」


「そんな低位魔法で僕と戦うつも―――っ!」


 よし!決まった!俺を所詮レベル6の旅人だと見下していると痛い目見るぞ!


「もう一回!射氷(アイスバレット)!」


「っ!―――これは、貫氷(アイシクルエッジ)!?いったいどうやって上位魔法を!――――――まあいい。次はこちらの番だ。」


 おっと、少し動揺したけどダメージはそんなに入って無さそうだな・・・


「僕の【勇者】としてのスキルを見せてあげよう。詠唱破棄(ディランシオ)双閃雷(ツインライトニング)!」


―――っ!ぐああぁぁ!痛い痛い痛い!・・・雷?こんな魔法もあるのか・・・結構強いな。だけど、

「そんなもんじゃあ俺は倒せないぞ?」


「そうかい?じゃあもう一発。詠唱破棄(ディランシオ)双閃雷(ツインライトニング)!」


 それは嫌だな。HPはまだまだあるけど削られたくない。

防御壁(プロティーガ)!」


 よし、次の攻撃は・・がぁっ!背中側から!?


「ふっ、双閃雷(ツインライトニング)は相手を挟みこんで攻撃する。ひっかかった、な・・・?」


「あれ、今のは痛くない?」



「雷に打たれて痛覚が馬鹿にでもなったか?詠唱破棄(ディランシオ)双閃雷(ツインライトニング)!」


 今度は思いっきり挟まれた。・・・でも痛くないし、衝撃も来ない。そもそもHPが減らないんだよなぁ。あれかな?BP上がるタイプのチート能力かな?


「ニック、ちょっとタンマ!」


「いいだろう。僕も落ち着きたかったところだ。」



 魔銅板を確認してみるが、ステータスは変わっていない。ていうか、俺こんなにステータス高いのかよ。いや、BPが上がるとなると一回目にダメージが入った事が説明できない。・・・一回喰らったから対応したのか?───まあこの事についてはまた後で考えよう。


「待たせたな。再開していいか?」


「いつでもどうぞ。」


「じゃあ遠慮無く。塊炎(ファイアボール)!」


「また低位魔・・っ!さっきからどういうことだ!何故詠唱破棄(ディランシオ)も使わずに詠唱もなく上位魔法が放てるんだ!」


 お、流石に動揺したな。でもさ、なんで?見た感じダメージが入ってないように見えるんだけど・・・服も焼けてないし・・・


「まあいいか。僕に魔法は効かないしね。この服が魔法を遮断してくれる。」


 なんだそれ汚ねぇ!相手は魔法が効かない装備で、俺普通にシャツだぞ!?まあ何故か俺も魔法は効かないんだけど。



「タチバナ君、これはどうだい?加速(アクネ)!」


―――消えた!?・・・いや、後ろだ!

防御(プロティ)……」


「遅い!」


「ぐっ!―――がはっ!はっ・・・はっ・・・」


 痛い…相当痛い・・・HPも大きく削られたな・・・


「これを受けて耐えるなんて、大した【旅人】だよ、君は。」


「そうか?ありがと、っよ!」



「おや、さすがに正面からの攻撃は防がれたか。」


「話してる最中に攻撃してくるとは、優しくないな、勇者様。」


「魔物は話してくれないよ?」


「いやそうだけど。」


 それにしても凄いスピードだな。強化魔法か、それともスキルか?どちらにしても速すぎて目で追えないな。後ろに回られたらさっきみたいにダメージを入れられるし、あのスピードで逃げられたら攻撃も当たらない。―――なら戦い方は一つだろ!


「来ないようであればこちらから行かせてもらうよ!」




「―――ここぉっ!」

ガキィン


「おっ、見切れたのかい?」


「いや、山勘だ。喰らえ!強攻撃(パワーアタック)!」



「おおっと・・・ふぅ、効くねぇ。」


 木刀なので斬れる事は無いが、俺の本気の一撃をクリーンヒットさせられて少しよろけるだけなんて、どんだけ強いんだ。直ぐに距離も離された。


「・・・僕も本気を出すとしよう。加速(アクネ)闘攻(アシド)鉄壁(アイル)!」


 スピード、攻撃力、防御力。全体的にだいぶ強化されたみたいだ。どうしようか・・・。




「───射氷(アイスバレット)!」


「自分の周りを囲むなんて、何をしているんだい?・・・いや、そういうことか。」


 そう、つまり俺の狙いは、ニックの道筋を一つにする事だ。もし氷が破壊されたとしても、それはそれでどこから来るかが分かる。動き始めは氷の隙間から覗いていればいいのだ。


「面白い!やってあげようじゃないか!」


 ニックが動いた!どっちから来る?・・・・・・上!

塊炎(ファイアボール)!」


「僕に魔法は効かないって言っただろう?」


 ニックは『ファイアボール』という名の炎獄(ヘルフレイム)の中にも無傷で突っ込んでくる。でも、俺の狙いはダメージじゃない!


「これで、君の負けだ!」







スカッ







「え・・・?」


「うおおぉぉぉ!!強攻撃(パワーアタック)!」



 魔力で作られていた氷が消えていく。そして・・・



「両者そこまで!勝者、ハルカ!」


───決着がついた。

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