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9.Dランク

少し更新時間が空きましたね。最近忙しくてあまり書けないんです。

 魔銅板を確認してみると、討伐数は117匹となっていた。レベルも3になっていて、二人とも基本スキルの強攻撃(パワーアタック)が使えるようになった。ちなみに、レベルアップと同時にHPとMPが回復した。


 さて、倒したスライムは素材として売れるので持って帰る。そこらじゅうに散らばっているので、持ってきた袋に手分けして入れていく。スライムの体は思ったより軽く、スポンジを持っているような感覚だった。




「ハルカ!後ろ!」


 スライムを集めていたら、急にテイルが叫んだ。何事かと思って後ろを向いた時には───遅かった。俺は魔物の平手打ちを受けてすっ飛んでいた。そしてそのまま木に当たって止まれた。──────俺のDPを持ってしても、HPをだいぶ削られた。さっきレベルが上がってDPは530まで上がっていた。嘘だろ?てことはそれ以上の攻撃力ってことか?


 そんなことを考えていると、一瞬でその魔物は俺の目の前に来て、二発目をドーン。あ、ヤバい。HPがもうほとんど無い。次喰らったら確実に死ぬのに、体が動かない。あ、こっち向かってきた。


遠方引力(チーフレンチ)!…ハルカ、これ飲んで!」


 間一髪のところでテイルが助けてくれた。回復薬も飲んでHP満タン!で、さっきから俺を殴りとばしてくれた奴は・・・


「逃げるよ!そいつはDランクのパウパティ!ランクが違いすぎる!」



パウパティ

オランウータンの様な見た目で二足歩行、体長の2倍ある長い手に鋭い爪と、高い知能、攻撃力、スピードがある。全身を白い長い毛が覆っている。ただ、少しのダメージで倒せるため、Dランク指定になっている。



「ハルカ!離脱するわよ!掴まって・・・遠方引力(チーフレンチ)!」



「きゃぁっ!」

「痛っ!」


 遠方引力(チーフレンチ)で逃げようとしたら、2mぐらい進んだところで見えない壁に当たった。


「なんだこれ、見えない壁があるぞ!」


「パウパティの中には、高い知能で魔法を使って来る奴もいるの!これは、結界魔法、ね・・・逃げられなくなったわ。」



「じゃあ、倒すしか無いのか?」


「パウパティは速いけれどとても脆いわ。私でも、何発か当てれば倒せるぐらいにね。ただ、当てられないわ。それに、低位魔法への耐性があって、私の魔法だと効かないわ。私は逃げるだけなら、できる。あとは、サポートするぐらいしか出来ないけど……」



ギィエェィッキッキッ───パウパティが鳴いた。



「来るわよ!」


 パウパティは俺に一直線に跳びながら、その長い腕を振り上げる。───俺は、剣を構えて、強攻撃(パワーアタック)を発動。剣が橙色(オレンジ)のオーラを(まと)い、俺のAPも一時的なものではあるものの、少し上がった。


「ここっ!」


 振り下ろされたパウパティの腕を受け止めるべく剣を合わせる。───当たった!で、弾くっ!

「ふんっ!」


 重かった。パウパティの攻撃はそのスピードも相まって凄まじい威力だ。なんとか弾き返せたが、俺も真後ろにあった結界まで飛ばされた。


───キュキィッ!

 パウパティの周りに氷柱が現れる・・・射氷(アイスバレット)か!

 

 っ!速い!避けきれないな…耐え切るしかないか。

遠方引力(チーフレンチ)!」


氷柱は俺に当たることなく真横に引き寄せられて…地面に落ちて消えた。テイルが助けてくれたのか!次はこっちの番だっ!強攻撃(パワーアタック)


───エィキッ!

 パウパティを守るように紫色の壁が現れる。…止まれない、このまま突っ込む!


っパリン


 少し抵抗があったが、ガラスを割るような音と共に紫色の壁が割れた。───その間にパウパティは俺を飛び越して射程から逃げていた。いや、後ろに回られた!


「遠方引力っ!」

おおぉっ!俺が引っ張られた。ナイスアシストだテイル!俺とテイルのコンビって、意外と強いんじゃないか?俺が居たところに鋭い爪が空を切る。


 ってこっち来たぁぁ!ここは、合わせる!

───ギュッキィッ!


「まずい!ハルカ!魔法が来る!」


 剣と爪が交わっている最中に、もう片方の手が俺の懐に。(てのひら)から炎の塊が、俺の体に当たる。

熱い熱い熱い熱い。体が焼けるように熱い。いや本当に焼けてるんだけどさ。じわじわとHPが削られていくのを感じる。・・いや、チャンスだ!パルパティは今動けない!


「これで、終われぇぇ!」

ざくっ

ギ───ュ───キィィィ───!


 声にならないような断末魔の叫び声をあげながらパウパティは動かなくなる。剣を引き抜けば、一発で力の抜けた、大きな白い猿が俺の目の前で倒れた。



「やった・・・やったよハルカ!凄いよ!まさか、本当に一撃で倒しちゃうなんて・・・Dランクの魔物を倒すなんて、やっぱりハルカだね!」


 あの、テイルさん?背中痛いんですけど?喜ぶのは良いんだけどさ、俺さっき炎の直撃喰らったんですけど。



「テ、テイル。回復薬・・・」


「あ、ああ!ごめん忘れてた。───はい、これ。」


「ありがとう。それにしても、テイルもアシストが完璧だったな。テイルが居なかったら俺死んでたかもしれない。」


「私には、これぐらいしかできないから。これからもよろしくね、ハルカ!」

戦闘シーンって難しいですね・・・感想、アドバイス待ってます!

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