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第11話 サクッと終わらせよう後編

 アイテムボックスの件は置いておいて簡易チュートリアルを進めるとしよう。次は装備画面だったか。


 ────────装備────────

 ・★1青色のパジャマ:シンプルな作りの青いパジャマ、物理防御2魔法防御4

 ────────────────────



 「装備画面の表示(チェック)を確認しました。装備画面の説明をさせていただきます。現在表示(チェック)されている画面が装備画面です。この画面ではあなたの装備しているアイテムの詳細を見ることが出来ます。装備画面では装備用アイテムではなく装備しているアイテムのみ表示されます。装備スロットという概念はなく装備されているだけ表示されるようになっています。複数の装備を重ねている場合は一部適応されないこともありますのでご注意ください。

 では次にクエスト画面を表示(チェック)してください」


 つまり分かりやすく言うと普通のゲームと違っていくらでも装備出来るわけだ。とは言っても剣を十本持ってもまともに扱えるわけもないので大抵の人は普通のゲームと同じような装備編成に落ち着く。

 しかしSTRが高くなれば大剣で二刀流という荒技も出来るのでレベルが上がって強くなってくると個性が出て来る。そうなると装備編成も少しずつ変わってくるので面白い。

 重ねて装備というのは上着を装備すると下着類が装備扱いではなくなるというものだ。俺の装備がパジャマだけなのはそれが理由である。決して下着を穿いていないわけではない。


 ─────クエスト─────

 ──────────────


 今はクエストを受けていないため何も表示されていない。配信クエストも特にないみたいだ。


 「クエスト画面の表示(チェック)を確認しました。クエスト画面の説明をさせていただきます。現在表示(チェック)されている画面がクエスト画面です。この画面ではあなたの受けているクエストと配信クエストの詳細を見ることが出来ます。

 クエストにはたくさんの種類があります。それを大きく分けるとギルド施設で受けられるギルドクエスト、不特定多数に配信される配信クエストの2種類に分けられます。ギルドクエストはギルド施設で作られたクエストで様々な種類があります。配信クエストはシステムから発生するクエストでイベントクエストと緊急クエストがほとんどとなります。この画面では受けていないギルドクエストは見られないのでご注意ください。

 では次にPT画面を表示(チェック)してください」


 簡易チュートリアルクエストは配信クエストに該当する。イベントでも緊急でもない珍しいクエストになる。


 ───────PT───────

 L渡里信吾 Lv1 HP276/276 SP369/369 普通 渡里家

 ───────────────



 「PT画面の表示(チェック)を確認しました。PT画面の説明をさせていただきます。現在表示(チェック)されている画面がPT画面です。この画面ではあなたが組んでいるPTの情報を見ることが出来ます。

 PTは同じエリアにいる人が組むことができ、別のエリアの人とは組むことは出来ません。またPTリーダーのいるエリアから一定時間離れていると強制的にPTから外されるので注意が必要です。

 PTを組むと経験値が均等に配分されPTメンバーの簡易情報やステータスが見られるようになります。

 PTリーダーはPTルールを設定でき、メンバーはルールに逆らえなくなります、そのため信頼出来る人とPTを組むことをオススメします。

 次にギルド画面を表示(チェック)してください」


 これも変化なし。今のところルミルの庭の簡易チュートリアルと同じ内容。PTルールも覗いて見たが特に変わりはないみたいだった。

 エリアとは大きな区分けを示す単位だ。区分けの単位はエリア→ブロック→フロア→ポイントとなる。区分けの基準は分かりにくいが大まかに説明するとエリアは街、ダンジョンなど大きな範囲を示す。ブロックは街なら商店街、住宅街ぐらいの範囲、ダンジョンなら複数の階層。フロアは街なら建物、ダンジョンなら1つの階層、ポイントは一カ所または一部屋程度の空間を示す。


 ───────ギルド───────

 無所属

 ─────────────────



 「ギルド画面の表示(チェック)を確認しました。ギルド画面の説明をさせていただきます。現在表示(チェック)されている画面がギルド画面です。この画面ではあなたが所属しているギルドの情報を見ることが出来ます。

 ギルドとは冒険者が冒険者らしくあるために必要なものです。先駆者に教えを請うもよし、同じ志を持つ者で集まるもよし、気の合う仲間たちと騒ぐもよし、いろいろな趣味を持つ人で集まり交流するのもよし、固有のギルドに所属せずふらふらするもまたよし。あなたが冒険者として生活していく上で大きな影響を与えるもの……それがギルドです。

 ギルドを結成、参加するには冒険者総合支援ギルド勇壮の風(ヴァリアントガスト)にて手続きを行う必要があります。

 勇壮の風(ヴァリアントガスト)は世界各地に支部を持つルミルの庭最大規模のSランクギルドです。その起源ははるか昔に遡りギルドというシステムが無かった頃に結成されたとされています。今は各ギルドのサポート業務を主に行っています。勇壮の風(ヴァリアントガスト)が主導で何かをすることは少なくクエストの斡旋、ギルド間のトラブルの解消が主な仕事です。

 ギルドの形は様々なのでここで説明するよりも自身で体験した方が良いでしょう。

 ギルドマスターはギルドの方向性から内容に至るまで全てを決めなければなりません。なのでまずはメンバーとして他のギルドに所属してみることをオススメします。

 ギルド画面の内容もギルドマスター次第で変わってきます。標準的な機能を適応した場合はPT画面の拡大版のようなものになります。

 最後にコミュニケーション画面を表示(チェック)してください」


 ギルドとはこちらで言う企業みたいなものだ。複数の人達が目的を持って集まり活動する。それらは相互に絡み合い利益を生み出す。時によって不利益を被ることもある。しかし広大なルミルの庭で活動していくには情報や経験……様々なものが必要だ。そのため大抵の人はどこかのギルドに所属しながら冒険をしていくのだ。ギルドに所属せずソロでプレイする猛者も中にはいるが少数である。

 ルミルの庭のギルドは規模も種類も方向性も様々でとにかく数が多かった。自分に合うギルドを探すことがとても重要なのだがあまりにも数が多すぎるためたくさんの初心者が苦労していた。馴染めなかった人は馴染めなかった人たちでまたギルドを結成するためさらに増えてしまう原因になり勇壮の風(ヴァリアントガスト)の人達が常に頭を悩ませていたのを覚えている。

 勇壮の風(ヴァリアントガスト)とはルミルの庭に初期から存在する最大規模のギルドでメンバーは全員NPCだったらしい。今ではユーザーも加入してNPCとの混成ギルドなのだとか。俺もよくお世話になっているため頭が上がらない。

 そういえば世界が融合してしまったためルミルの庭のNPCたちはどうなっているのか。無事でいてくれればいいが……。


 ─────コミュニケーション─────

 チャット

 フレンド

 ───────────────────



 「コミュニケーション画面の表示(チェック)を確認しました。コミュニケーション画面の説明をさせていただきます。現在表示(チェック)されている画面がコミュニケーション画面です。この画面ではチャット機能、フレンド機能の操作が行えます。

 チャット機能はチャットを行う機能です。チャンネルは全部で999チャンネルあり任意のチャンネルでチャットが行えます。

 フレンド機能はフレンドの操作を行う画面です。フレンドのステータスなどの状態がPT画面のように確認出来ます。またフレンドとの個別チャット、メールのやりとりなどが行えます。

 メールは流れてしまうと困る内容のやりとりに適しています。

 以上でステータスメニューの九つの項目の説明を終わります。細かいことを自身で体験して理解を深めていくのが良いでしょう。これで簡易チュートリアルは終了となります。ご静聴ありがとうございました」


 一通り説明し終えると簡易チュートリアルは終了した。ルミルの庭の簡易チュートリアルとの違いは特に見受けられなかった。

 チャットのチャンネル数が999チャンネルしかないのでは混雑することが容易に予想出来る。ルミルの庭でも足りなくなる時があったため人類が全員プレイヤーになってしまった今では間違いなく足りないだろう。世界中の人がチャットをしたら訳が分からなくなるのは目に見えている。早いうちに政府か勇壮の風(ヴァリアントガスト)辺りがチャンネルの割り振りをしてくれるといいんだけど……。

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