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流れ流れゆく  作者: 劉
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出会い

今日も今日で魔物狩りの帰り

「止まれ!」

街の入り口で警備兵に捕まった。

「無事の帰還ですね。では、決まりなので身分証を提示して下さい。」

俺は胸ポケットから冒険者ギルドのカードを出し渡した。

「アメリア顔パスは、できないのか?面倒なんだが」

「駄目ですよ、決まりですから。」

アメリアは俺にギルトカードを返し

「こんだけ警備しても街には不法に入ってくる難民がいますからね。」

「どこの国も大変なんだな」

「おい、嬢ちゃん手続きを頼む」

後ろから声がした、手続き待ちだろうか

「では、リュウ今度他の国の話聞かせてね」

俺は分かったと言い街に入っていった。

ポローニャの街

俺がここ二ヶ月お世話になってる街だ。

ここらの地方にしては治安がいいのが気に入っている。

ギルドで魔物狩りの報酬を貰い宿に戻る最中だ。

その道中で子供の輪を見つけた。

楽しそうにしていた、よくある光景だと思いながら微笑ましいと思っていた思いは砕かれた

「魔族は出てけ!」

そう言うと子供達は小石を投げ始めた。

小石の先には白髪の子供がいた。

しゃがみ込んでいた。

俺はすぐさま行動に移った。

「ようし、よくやったぞ後は冒険者の俺に任せろ」

白髪の子供の近くでそう言うと子供たちは

「冒険者の兄ちゃん任せたぞ」

「魔族退治した俺らの事も報告しろよ」

とかいいつつ遠くに去っていった

子供たちが見えなくなると、そばの白髪の子供に向かい聞いた。

「おい立てるか?」

白髪の子供がこちらを見ると

「私をギルドに突き出すのですか?」

不安そうな顔でこちらを見つめていた。

「心配いらんさエルフなんだろお前?」

「なんで分かったんですか!?」

耳が尖ってる種族から鎌をかけただけなんだが

エルフなら助けても問題ないだろ。

「来い、宿屋に案内する。」

「ご飯食べれるんですか?」

「ああ、食べさせてやる。お前に興味が湧いたからな」

宿屋に到着し宿屋の老人に金を渡し。

「すまんが一人追加で宿泊頼む」

「料金は足りとるが、お前さんも男だが幼過ぎないか?」

「俺にそんな趣味は無い爺すまんが軽食を頼む」

そう言うと追加で金を出し部屋に向かった。

部屋に着くなり装備を脱ぎつつ

「俺の名はリュウ冒険者だ、エルフっ子お前の名前は?」

「えっと・・・」

「名前すら分からないほどの事があったが悪かった」

俯いている事から相当酷い目にあったんだろう。

「飯が来る前にその汚い恰好なんとかするか」

「え!?」

非常に埃っぽい恰好だった1,2週間以上は着続けていたのだろう

「風呂が付いてる珍しい宿だから綺麗になるぜ」

手を握って風呂場まで連れてきた。

「どうしたさっさと入るぞ」

「えっと・・・」

全く脱ごうとしないから脱がしてやったが途中で違和感を感じた。

その違和感の正体はすぐ気づいた。

「ふむ、女だったか」

流石に顔真っ赤になっている。

今にも叫び出しそうだ叫ばれたら俺が培った信頼が崩壊するので口を塞いでおいた。

「ほら後ろ向いておくからさっさと入ってこい」

そう言うとエルフの少女が風呂場の入り口の引き戸を引く音が聞こえた。

さて、しばらくここ見張っておくか。


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