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ブレインブレイク  作者: 小林白田
悪戦苦闘
9/10

疾風迅雷

『さぁ、アンネームド質問タイムの時間よ』













「どうして私を置いていったの?」


その声は、聞きなれた機械音ではなく女性の声でした。


あぁなるほど。僕は走ります。後ろを振り返ると焦げた匂いが鼻にくると同時に、皮膚が爛れていて片腕がない女性が爆弾を持って立っていました。


『アンネームド、あなたはどうして彼女を裏切ったの?』


「君、空気が読めないって言われたことないですか?」


走ります。走ります。走ります。それ以外のことはすべて空に投げ出して。一歩を大きく、腕を振って。


叫びます。叫びます。叫べます。人には聞こえない自然の声を。






カチッ


あっ


あたりに爆音と熱風が、僕を超えるスピードで走りました。


『アンネームド、あなたはどうして彼女を裏切ったの?』

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