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一網打尽
外へでたらリュックの中から小型の拳銃とライターを出しました。僕はあらかじめ覚えていた地図を脳内に広げます。僕が閉じ込められていたのは地下5階です。僕の味方がいるのは地下4階の接続ルーム。急いで合流しましょう。
まるで研究所のような廊下を裸足で走ります。
おそらくここには僕のような人が何人も閉じ込められているでしょう。ですが助ける気はありません。時間がありません。内部の警備員が扉が開かれたことに気づき追ってきているからです。
階段が見えてきました。しかし警備員が階段から続々と出てきます。
僕はリュックから小麦粉と空気をパンパンに入れたペットボトルを取り出し蓋を緩め階段に向かって思い切り投げつけました。
蓋が外れたペットボトルは中から小麦粉をいきよいよく噴出しました。念のためにあと二つ投げた頃にはあたりは、もくもくと、何も見えない小麦粉の霧に包まれました。
警備員は、大パニック。訓練が足りませんね。僕は手すりを伝って警備員の横を注意しながら通り抜けました。