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千載一遇
ドンッッ!!!!ドンッッ!!
僕の部屋に急に振動響き渡りました。
『キャ〜〜〜』
僕は慌てた振りをします。
「なんだっ!!どうなってるんですか?!!」
『うそ!!外部との連絡が取れない!!』
そりゃそうです。外は怪獣が暴れていて、
情報網は僕の味方が潰しているからです。
「くそっっ!!しょうがない!君は僕のパソコンに避難していてください!!」
『そっ、そんなのダメよ!!男の子のパソコンの中に入るなんて!!わっ、わたし心の準備がっ!』
何をいっているのでしょうか。
感情を持ったロボットは、時に理解に苦しみます。
「いいからはやくっ!!」
『ええい、女は愛嬌、オカマは任侠!!』
ふぅ、やっと入ってくれましたか。さてと、はやいことこいつから番号を抜き出してここから出ましょう。あらかじめ作っていたソフトで、こいつを分解して番号を抜き出しましょう。んんっ番号は、114514ですね。
11年間付き合った存在なのに、なぜか感傷とかは一切ありませんでした。僕はこいつが入ったパソコンを机の上に置きました。
「さようなら」
僕は自分でもびっくりするくらいの冷たい声でそう言いました。