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奇々怪々
僕が連れてこられたところは、普通の部屋でした。そこには、ソファーも冷蔵庫もパソコンもありました。僕はてっきり鉄格子の中にでも入れられるのでは?と考えていたので拍子抜けしてしまいました。食事は、朝昼晩三食女性の方が持ってきてくれました。
しかも、家庭教師がいて勉強まで教えてくれました。家庭教師と言ってもロボットでしたが。そこで僕は11年過ごしました。
そして、現在2048年。世界に怪物が表れました。そいつらの強さはピンキリで、弱いものはネズミ以下、強いものは国を一つ滅ぼすほどの力を持っていました。僕はチャンスだと思いました。ここから逃げだすチャンスだと。
僕がここに連れてこられた理由は、おそらく政府の政策の失敗を隠すためでしょう。ならばそこまで監視の量は多くないはず。
部屋には監視カメラ6台あります。ですが、カメラは脅威ではありません。トイレの中にはカメラがなくそこで作業すればバレません。しかし問題は扉の鍵です。扉の鍵を持っているのは、
『どうしたの、アンネームド。私のことをそんなに見つめて。』
家庭教師のロボットです。




