表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/12

鎌田は何を話す?



先月やな。隣のクラスの吉村っちゅう女子に急に話しかけられたんや。

その子、何やよう知らんけど、成敗屋に頼まれたー、言うて俺に、拓真に成敗屋の事を教えろて言いおってん。

それでおれが何でやーて理由聞いたら、望月先輩にその成敗屋が依頼を受けてて、その内容がお前の「成敗」やった。吉村はその成敗屋のアシスタントをやってて、伝わり易いようお前と仲のいい俺に白羽の矢を立てたっちゅう訳や。

え?そんなことするより成敗が直接来た方がいい?

せやねんなぁ。俺も同じこと聞いてん。ほしたら、えらいけったいな理由でな。

どうも、成敗屋にはポリシーっちゅうもんがあるらしくて、「成敗は午前二時に渡月橋で」やないとアカンらしいわ。

ほんで成敗屋はん曰く、相手は成敗なんて初めてリアルに聞いたら誰かて信じへんから、徐々に刷り込ませなアカンのやて。

せやから、成敗屋の存在をお前に俺は媒体として刷り込ませたっちゅうこと。

そんなえげつないことを何で引き受けたか?

そりゃ、アンタ。いわゆるウィンウィンっちゅうやつやがな。

吉村はんはその仕事で給料がでるし、俺はその頼みを聞く事で、拓真が戻って来るならそれでええかなって。

おいおい、何をいらだってんねん?退部した時に「枠が一人分空いたわ」て言うてた奴が今さら何を言ってねや、やと?

ああ、あれは、その、冗談や冗談。そんな本気にせんといてぇな。その場のノリやノリ。

わかった、そこまで傷付いてたとは思わなんだ。

すまん。


それで、さ。あともう一つ頼まれてることがあってな。

ホンマはさりげなくやるつもりやってんけどここまで言ってまうとさすがに繋がりも隠しきれんから、はっきり言うわ。


ちょっと校舎裏に来てくれんか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ