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51話 魔神学園への入学

学園編になります。やっと入学です。



「お帰り!どうだった?アリマなら大丈夫だと思うけど?」


「リリム♫ただいま♡」


「もちろん合格したよ?」


「そっか良かったよ♡」


 学園からお屋敷に帰ってきた俺は、リリム達に今日の結果を報告した。


「無事入学出来たんですね。アリマさん」


 俺達がお屋敷に住む事になって、屋敷での役職を決める事になった。


 今までは、旅の仲間として皆が俺に着いてきた感じになっていたので、家に住むとなると仕事を割り振らないといけないからだ。


 レヴィーはお屋敷の護衛、警備担当、アリシアは子供なのでそのまま子供担当?


 プリステラには、この屋敷のメイド長、リリムには執事を任せる事にした。


「と、言う訳で俺が学園に行ってる間、屋敷の管理を任せたい」


「任せてよ!アリマ、キチンと執事務めてみせるさ」

「ふんっ……警備は、我に任せるのじゃ」

「この屋敷のメイドを纏めればいいのね?このアイドル♪プリステラちゃんにお任せよ♡」

「なのー♡」


 あとプリステラには、屋敷に住むにあたり、標準語に直してもらう事にした。


 メイド長にはメイドを下に付けるからね?


 ……ってな訳で、明日からは本格的に俺の学園生活が始まろうとしていた。



 ――――――



 ――学園入学初日。



 学園の入口は、適性検査をした会場が裏門だとしたらこっちは正門のように大きな門構えだった。

 校舎もまるでお城のように大きい。

 実際に教育に力を入れているのが見ただけで理解できた。


 学園の入口まで行くと、校門前で見知った人に会った。


 ハチミツ色の髪に左目に眼帯をした碧眼の美少女だ。

 今日は学園の制服を着ているようだ。

 因みに俺も支給された制服を着ている。



「おはよう……えっと、」


「アンリよ?もう忘れたの?えっと……」


「アリマだよ?」


「そう、アリマだったわね。知ってたわ」


 アンリも俺の名前忘れてるじゃん?


 アンリは、私知らないわみたいに目を逸らした。


 確か、適性検査で一緒になったのがアンリだったな。


「何してるの?アリマ行くわよ?」


 俺が立ち止まって、考え事をしていると……アンリに急かされてしまった。


「……おう」


 アンリと一緒に校舎に入ると受付カウンターのような物があったので、二人で受付を済ますと担当の教師という人がやって来た。


「今回の適性検査合格は二人か……まあ良いだろう……ようこそ魔神学園へ!二人を歓迎しよう!」


「はい」「はぁ……」


「俺は、お前らを担当する元冒険者のグストルコだ。聞きたい事は色々あるだろうが……今年の入学は既に半年前には終わっていた。今回の適性検査は王直々の取り計らいにより行われたものだ。よって二人は中途採用枠での入学となる。まー、その……二人については、入学式などはないという事だ」


「で、質問はあるか?」


「食事の仕方と……あと、寮はあるのかしら?」


 ふーん、アンリは寮希望なのかな?


「食堂が一階にある。最低限の食事は無料だが、追加分や高価なデザートなどは有料になっているから注意するように。場所は後で案内しよう。それと……寮だが、すまんが今は空きがない」


 アンリは、この世が終わった様な顔をしていた。


「寮が無い?……ガード下でも雨露さえ凌げれば良いんだけど……もうお金も無いし……」


 この様子だと、アンリは住む所が無いのかな……。はぁ……仕方ないか?


「あの……アンリ?家に来ないか?」


「え?アリマの家?」


「ああ……アンリさえ良ければだけど?」


「仕方ないわね……そ……そんなに、わたしと一緒に住みたいのなら、一緒に住んであげても良いわよ?」


 何でそんなに上から目線なの?


 でも……いいんだ?


「それじゃ、帰りは一緒に帰ろうか?」


「そうね……案内させてあげるわ」


 ……させてあげるのね? はぁ……この子疲れるかも。


「……いいか?これから校舎を案内する」


 それから、担当の先生に学園内を案内され……俺達用の特別クラスに案内された。


 二人は途中入学という事で、二人だけの特別クラスになるとの事だった。


 ある意味、勉強に集中出来ていいかもしれない。



 そして、特別クラスでの授業が始まった。


「この学園で教えるのは魔神学園の名の通り、魔神契約とその契約による契約魔法についてだ」


「なのでこの学園の生徒は、魔神様と実際に契約して貰う事になる。適性検査はその為のものだ」


「契約したい魔神様がいるなら連れて来てもいいし、こちらが用意した魔神様と契約してもいい。選ぶのは自由だが……契約出来るかどうかは相手の魔神様次第だから……自由って訳でもない」


「はい、先生!」


「何だアンリ君」


「魔神様は、どこにいらっしゃるのですか?」


「魔神様は本来封印されているから……封印の神殿や森の中、街にいることさえもある。学園で契約数が多いのは封印の神殿の魔神様となっているな」


「ありがとうございます」


 いや……パーラは帰ったから、俺の家に二人と、この街にも一人いるけど?そういえば……俺も魔神核があるから魔神なのか? 知らんけど?


 初日の授業も終わり?家に帰る事になった。


「ねぇ……帰るんでしょ?行くわよ?」


「荷物はいいの?宿とかに置いたりは?」


「……無いわ」


「そう、……なんだ」


 アンリは、身一つでここまで来たって事?マジか?着替えもないのかな?……ひい!睨まれたよ?



 と、言うことで……俺は、学園の同期のアンリを連れて家に帰る事になったのだった。





こちらも少しずつ更新予定です。

続きが気になる方は応援頂けると嬉しいです。


女神様の婿 カクヨムにて連載中です こっちは、ちょっと大人でエッチなテイストになってます。

https://kakuyomu.jp/works/16816927860821879418

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