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プロローグ
むかしむかし
あるところに
4人のヒトならざるモノが居ました
まぁ、彼らが住む世界では
人間の方が数が少ないのでさしたる問題ではないのですが
4人は種族も、属性も、性格も
何もかも違いましたが
とても仲良しでした
ある日
4人は旅をしていました
血を吸う鬼の青年が言いました
「そろそろ、一か所に定住すべきじゃねーの?」
その言葉に
小さな精霊の青年が言いました
「別にいいけど・・・どこかあるー?」
次に
清らかなる血族の青年が言いました
「木の上の家とかカッコよくね?」
最後に
神聖なる獣の青年が言いました
「どうせだったら、大きな木の上がええやろ。」
そして
4人が話し合った結果・・・
「〈世界樹〉《ユグドラシル》に家を立てよう」
こうして
4人の若い「Provocator《挑戦者》」たちの
無謀な
そして
馬鹿らしい試みは始まったのです