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月子の場合  作者: ヒスイ
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月子の場合②

心地良い毛布と羽毛布団、ふかふかのベッドに包まれて私は心地良い眠りの海から徐々に目覚めの陸地に上がりつつあった。

私の聴覚の片隅にカチャリと静かにドアノブを回す音とゆっくりベッドに近づく足音が聞こえる。

私はわざとらしく大きなベッドに一人分のスペースを開けるように寝返りを打つ。


「ふふっ。」


声が漏れてますよ、春さん。

春はゆっくりと私の布団をめくり、ベッドに入って来る。

冷たい部屋の空気と甘い春の匂い、そして華奢な両腕が私を抱きしめる。首筋に鼻を当てられ深呼吸されたくすぐったさに私の体が反応してしまう。


「起こしちゃった?」


申し訳なさそうに、でも嬉しそうに春が囁く。


「大丈夫。春はお仕事終わったの?」


そう、彼女は仕事だったのだ。

一緒に夕食を摂った後、アメリカの会社複数と会議があると言って自室に戻っていき、私はそのままお風呂に入り、だらだらスマホを眺めた後眠ってしまった。

寝る直前に時間を確認した時は二十三時だったか、現在の時刻は壁時計が示している四時だ。

春は少なくとも五時間は会議をしていたことになる。


「もうくたくた。時差なんて消えればいいのに。」


ぐったりと私にもたれかかってくる彼女の頭を撫でる。

私が仕事もせずプラプラできるのは彼女のおかげなのだ。私にできる労いならいくらでもしよう。


「月子ぉ…。」


まるで犬のように私の首筋に鼻を当てて匂いを嗅ぐ春。

立っていると二十センチほど身長差がある私たちだがベッドの上では関係ない。

私がくすっぐたさに耐えていると、するりと彼女の手がパジャマの中に入って来る。


「もう、また下着つけてない。せっかく可愛いの買ってあげたのにぃ。まさか下も?」


「だって締め付けられるの嫌なんだもん。」


これは私が一人暮らしをしてから身に着けた悪癖である。

誰に見られるわけでもないしいいか、と室内では極力武装を解除した結果、夏はほぼ全裸。冬はもこもこのゆるいパジャマのみ着用という奇妙な習慣が根付いてしまった。

ちなみに何度かほぼ全裸のまま宅配便の対応をしてしまったことは心の中の隠し金庫に厳重にしまってある。

そう考えているうちに春の少しひんやりした手が私の両乳房を捉えた。


「やっぱり月子くらいのサイズの方が感度いいのかな?」


「んんっ、あっ、ひゃあっ…。」


何度か体を重ねるうちに彼女は的確に私の弱点を熟知していった。

今もこうして眠気が吹き飛ぶくらい心地良い快楽が胸からまるで電気のように脳を痺れさす。


「春、だめ、パンツ履いてないからパジャマ汚れちゃう。」


「脱がしてほしいなら最初から言えばいいのに。」


私の両胸を揉んでいた手がパジャマのズボンをずり下げる。

布団の中は色々な匂いがこもっていて微かに香ってくるそれだけでも恥ずかしくて死にそうだ。

ズボンを下ろして胸に戻る手がさらっと私の陰部を撫でる。粘着質な水温が布団の中からくぐもって聞こえて春はにんまりと笑う。


「もう少し焦らしてあげる。」


弄ってほしいところは放置され、それでも胸を弄られる快楽に私は溺れていく。

彼女が布団の中に潜り込むと私の羞恥心は一気に増した。


「布団の中、すごい匂い。それに月子のここもすごい主張してる。」


「ああっ!」


先端を咥えられ、吸ったり、舌先で転がされたり、反対側は指で押し込まれたり、引っ張られたり…。

女性同士の愛撫はどうしてこんなにも的確で満たされるのだろう。

私の吐息は既によだれと一緒に枕に沁み渡っている。声にならない声が快楽の深さを現す。

喘ぎ声なんて所詮演技であり、相手を喜ばせ、行為を盛り上げるためのスパイスなのだ。

本当に気持ちいい時、私はほとんど声にならない吐息やその副産物を口から発している。

両方の胸をたっぷりいじめられた頃、私の臀部に当たるシーツがぐっしょりと濡れていた。

何度達しただろうか。息も絶え絶えな私の布団を彼女が捲る。

ほぼ生まれたままの姿に部屋の冷えた空気が刺すように包み込み、霞みつつある空の僅かな太陽光がそれを照らす。


「私の宝物、本当に宝石みたいに綺麗。」


春はうっとりした表情で私の鳩尾から恥丘まで一直線に舐める。

ほとんど毛の生えていない恥部は私のコンプレックスであると同時に春とアキラからとても好評な部位の一つだ。

そして春は執拗に恥丘を舐め回す。それに腰が浮くほど反応してしまう自分が本当に恥ずかしいが肝心なところに舌が這ってこないことに私はもう限界だった。


「は、春…。」


「どうしたの?月子。」


顔を上げて私を見るその目はいたずら心に満ちていた。


「な、舐めて、もう限界…。」


「さっきから舐めてるじゃん。」


「そこじゃないの、私の大事なところ、一番濡れてるところ…。」


「ふふふ、よく言えました。」


待望の刺激に私は涙とよだれを流しながら喜ぶ。

太陽が昇ったころ、私と春はお互い果ててようやく眠りについた。

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