第十七章 アジトを目指して
分岐を過ぎてからは一本道の通路が続いていた。ヘンリエットが先導をしてはいるが、二人はほぼ横並びに歩いている。金属の通路には其れだけの十分な幅が有った。天井には先程の部屋と同様、四角い赤色照明が等間隔で配置され、その点灯はチラつきも無く極めて安定していた。
「この赤い照明と言い、自動ドアと言い、電源は何処から来ている?それだけじゃ無い、これ程の複雑な地下空間なのに通気が確保されている。それでいて化物だらけだ。人が管理出来るとも思えない。此処は一体何なんだ?」
字矢は敢えてガスマスクを外すと、周囲を警戒しつつ歩きながら、隣を歩くヘンリエットに一人で行動している時からの疑問をぶつけた。
「アザヤの言う通り、誰も管理など不可能だ。地上の人々は“電気”が何かすら知らない。電源元が何処なのか魔法を用いて探るにしても、何処に影響が出るか判らず手が出せない。最悪、迷宮が崩壊する恐れが有る。長い年月、この迷宮内で行動している私達でも判らない事が多い。何処までが最下層で、横の広がりも何処までなのか、未だに不明だ。この辺は比較的深い階層の様だ。間違い無く地上の人々にはまだ発見されていないルートだ。恐らく他にも未発見のルートがまだまだ有る筈だ。」
「それにしては、都合良く出来すぎだな。特に化物共にとっては…。」
「この迷宮は数万年前に起こった大規模な地殻変動により、かつての高度古代文明の地上や地下に有った建造物が偶然にも繋がり、それを後世の術者達や、一部の高い知能を持った魔物が魔法を用いて、迷宮として形作ったと言われているが、実際には定かでは無い。ただ、高度古代文明が去った後、この大陸に有る複数の国や魔物共が入り乱れての戦乱が有った。そして、その戦乱が収まった頃には既に存在していた。」
「その“高度古代文明”って言うのは何だ?」
「今から六万数千年前からだから…それこそ、アザヤがいた位の時代から約一万年後位まで文明の事だな。」
「文明が崩壊したのか…核戦争か?」
「いや、そうでは無い。複雑過ぎる高度文明を自らの意志で捨てた者達と、変わらず高度文明を維持した者達とに分かれた。捨てた者達は地球に残り、維持した者達は宇宙に出て行った。」
「宇宙か…遠い未来とは言え、随分とスケールのデカイ事になっているなぁ。」
「そうだな。アザヤ、これ以上は相当話しが長くなる。詳しくはアジトで話そう。」
「あぁ、判った。ただ、長い話しは遠慮しておくよ。話しの内容が複雑そうで俺の脳がついて行けそうに無い…。」
「まぁ、そう言うな。アジトにいる仲間達も喜ぶ。」
そう話しながら字矢を見るヘンリエットの顔は微笑んでいた。字矢は素直に安堵した。と言うより、身体こそ未だ元気だが、此処に来て今迄の心労から疑う気力は既に無くなっていた。
歩き続ける二人の先で通路は十字路となっていた。歩みを止めると、ヘンリエットは懐から掌に納まる程の“八角形の鏡“を取り出した。十字路と何度か見比べると懐にしまいながら、
「このまま直進だ。」
二人は再び進み続けた。この後、三箇所の十字路と遭遇するが、その度に“八角形の鏡”を取り出して進む通路を決めた。やがて金属の通路は終わりを告げる。天井の赤色照明が途中から未配置になっていた 辺から約五メートル先が線で区切ったかの様に“光る石”混じりの岩土の通路と化していた。ただ、岩土の通路は幅と高さが金属の通路よりも広い。その為、岩土の通路に進むには、約二メートルの段差を降りる必要がある。ヘンリエットは軽々と宙を舞うと、静かに岩土の地面に降り立った。字矢は直接飛び降りる様な無理はしなかった。一旦、金属の通路の縁に両手でぶら下がると、身体を伸ばし、地面を確認しながら、両手を縁から離して着地した。
字矢は明るい通路を見廻した。異常は無さそうだ。二人は先程同様、警戒しながら、岩土の通路を横並びで先へ進み続けた。
「ヘンリエット、ところで…。」
字矢は、ヘンリエットが手にするアサルトライフルに目を向けると、
「そのアサルトライフル、俺の時代の物だよな。もっとハイテクな武器は無いのか?」
そのアサルトライフルは、紛れもなく五・五六ミリNATO弾をカートリッジとして使用するベルギーのメーカーの物だ。字矢には見覚えが有った。同じ銃種がミッション開始前、石島たちが用意してくれていた物の中に有ったからだ。高度文明が地球から去る迄に一万年も有れば、想像もつかない様な凄い武器が有っても不思議では無いとの期待も有った。
「えぇ、勿論有る。だが、アザヤがいた時代の銃が“飛び道具”としては最も完成度が高い。火薬を使用したカートリッジ、ライフル回転の掛かった弾丸が、高速で真っ直ぐ飛び出す機構は実に安定している。魔物の中には、実弾、つまりは物理攻撃で無いと通用しない物もいる。だからこそ、一万七千年前迄はいた私達の仲間も、この手の銃火器で魔物退治をしていた。」
「六万三千年以上だぞ、よく銃自体が残っているな?カートリッジのストックは?今も製造しているのか?」
「我らの組織が地球に残る際、大量の銃火器を人々に知られない様に確保して置いた。銃火器その物はその時の物だけだ。新たに一から製造する事は不可能だ。だが、メンテナンスや改造、それと各種カートリッジの製造方法は我ら組織の上級吸血鬼が習得しているので可能だ。最も今となっては私を含めて三人しかいないがなぁ…。」
カートリッジが作れると聞いて、字矢の目の色が変わった。
「カートリッジに使用する火薬も作れると言う事か?」
「勿論だ。従来の原料以外の物からも化学合成で難なく作れる。火薬、弾丸、薬莢、そして薬莢の雷管部分までオリジナルと殆ど変らない物を製造可能だ。」
「アジトに大きな製造設備が有るのか?」
「設備は有るが大きくは無い。複数のコンパクトな機材と専用の工具類だ。持ち運びも可能だ。」
「コンパクトで持ち運びも可能…“PBM”の様な物か…。」
「ん?何だ、それは?」
「いや、何でも無い。ヘンリエット、アジトに着いたら、銃のカートリッジを分けて貰えな…。」
字矢の話しの途中で、正面を向いて歩いているヘンリエットの左手がいきなり動いた。瞬時に後方を含めた三方向。それと同時に銃声が三回響いた。
「?!」
字矢が戦慄と共に銃口をヘンリエットに向けた時には既に終わっていた。
「アザヤ、無事か?」
慌てて銃口を降ろした字矢は、ヘンリエットの左手を見た。リボルバーらしき銃が握られている。
「あっ、あぁ…。何だ?何が有った?」
「あれを見ろ。ソニック・デーモンだ。」
岩土の地面には、何かの死体が転がっていた。三体有る。二人の正面に二体、背後に一体である。全身赤銅色のそれは、三体が三体とも足は人間と同じく二本だが、腕が四本有る。頭部はヘンリエットのリボルバーに拠って、半分が破壊されていて正確な形状は確認出来ないが、面長で額の一部から角らしき物が生えているのが見て取れた。
「襲われかけたのか?…クソッ!気配すら感じなかったぜ…。」
「無理も無い。その名の通り、コイツ等は目にも留まらぬ速さで襲って来る。襲われた方は、何が起こったか判らないまま殺されてしまう。それでも我ら上級の吸血鬼ならば十分見抜ける速さではあるが…。」
字矢は改めて背筋を凍らせた。もし自分一人で行動している時に出食わしていたら、今のヘンリエットの言葉通りの結果になっていた事が容易に想像出来たからだ。
「…人間には倒せない化物か…。」
「いや、この時代の人間の中には魔法を習得している者も多い。魔法を用いれば倒す事は可能だ。この迷宮のみならず、人の生活圏外に立ち入る場合は、必ず索敵系の魔法を常に展開させておく。そうする事で自分を中心としたある程度の範囲内いる魔物が把握可能だ。その上で魔物の正確な存在位置を突き止め、自らの身体能力を一時的に上げる魔法、または魔物の身体能力を一時的に下げる魔法を用いて倒すのが一般的だ。其れにソニック・デーモンに関して言えば、異常な速さと鋭い爪だけだ。魔法を習得する知能も無ければ、自己再生能力も無い下級の悪魔だ。」
「……。」
「心配するな、アザヤ。私が付いている。」
今の三発で使い果したのか、ヘンリエットはリボルバーのカートリッジを交換しながら、落ち込む字矢を励ました。地面の岩に八個の空薬莢が落ちる音が通路に響いた。字矢はそのリボルバーを見ていた。トップストラップとバレルの形状に特徴の有るそのリボルバーは、アメリカの警察がメーカーに開発を依頼して作られた銃種だ。バレル下部に、レーザーサイト等を取り付ける事が可能である。石島たちが用意した銃の中には無かったが、以前にネットで見たのを字矢は覚えていた。
「軍・警察用のリボルバーだな。俺の時代の物としては新しい種類だ。使った事は無いが見覚えが有る。」
「詳しいな。使用カートリッジはアジトで製造した三五七マグナム弾だ。正規の物と遜色無い。アザヤ、アジトに着いたら好きな銃とカートリッジを選べ。我等の組織を束ねる者には私から伝える。喜んで分け与えてくれる筈だ。」
「あぁ。頼む。」
「では先を急ごう。」
再び二人は歩み始めた。クールな表情で歩みを進めるヘンリエットたが、ソニック・デーモンの襲撃で、改めて一抹の不安を感じていた。軍用リボルバーを太腿のホルスターに収めると、左手を懐に入れて直ぐに出した。その間、約二秒。懐に収めて有る“八角形の鏡“に触って何かの術を解いた。
(やはり“鏡”でアジトに我々の居場所を知らせ続けるのは危険か。退路が不明なこの状況で“高位の魔物”や“アポレナ”に気付かれるのはマズイ。私では見切る事の出来ない速さの“邪悪なハイエンシェント”や“ディメンジョナル・バーサーカー”とはまず遭遇する事は無いとして、最も絶望的なのは…“サイキック・ゴースト”だな。中でも“超能力覚醒幼児怨霊”は最凶最悪だ。我が魔力を持ってしても太刀打ちは不可能。遭遇すれば二人とも確実に死ぬ…。)
約三十分後、内心とは裏腹に、変わらずクールな表情で歩き続けていたヘンリエットだったが、急にフラついた。足から崩れて倒れそうになるが、ヘンリエットは自力で踏ん張った。字矢は慌ててヘンリエットの身体を支えると、
「大丈夫か?さっきの奴にやられたのか?」
「…すまないアザヤ。大丈夫だ。魔物にやられた訳では無い。ただ、時々こうなる。日々の蓄積が原因だ。まぁ、己の意思でやっている事だから致し方ないが…。」
「どう言う事だ?」
「他でも無い。銃の使い過ぎだ。」
「銃の使い過ぎが原因だと?」
まだ理解出来ない字矢は、困惑気味に聞き返した。落ち着きを取り戻したヘンリエットが続ける。
「”夜の支配者”と言われる我ら上級の吸血鬼だが、陽光の元では身体能力が数百分の一以下に激減する。人々の伝承に有る様な陽光を浴びた瞬間に燃え尽きて朽ち果てる様な事は無いが、其れでも浴び続ければ命を落とす。」
「陽の光、何かを殺す光といえば…紫外線か?」
「その通りだ。抑々、物が燃える炎からは赤外線だけでは無く、極めて微弱では有るが紫外線も発生する。薬莢の火薬が爆発する時に発する光も例外では無い。」
「銃を撃つ度に紫外線を浴びていたって事か…。ヘンリエット、何か事情が有るのだろうが、今はアジトに着くまで俺が銃を撃つ。だからもう銃は使うな。アンタに倒れられたら俺も困る。他に武器持っていたよな?確か黒い剣みたいなの。」
赤色照明の部屋でヘンリエットが手にしていた剣。字矢はその艶の無い黒い刃を覚えていた。赤い光の元で本当に黒いかどうかは、この際問題では無い。
「武器ならアザヤが見た“黒い剣“を含めて剣が二本有る。解った。そうしよう。何か有れば私が合図する。」
ヘンリエットは、アサルトライフルを背中で背負う形になる様にスリングを右肩から斜めに掛けた。そして、右手に“黒い剣”、左手には“フランベルジュ”と呼ばれる種類の剣を、腰と背中のそれぞれの鞘から抜くと手にした。幸いヘンリエットの体調は回復していた。
二人は先を進んだ。岩土の通路は程無く、左に緩い弧を描いてほぼ九十度曲がっていた。曲がり切った所で二人は足を止めた。通路の突き当りを見詰め続ける字矢にヘンリエットが、
「アザヤすまない。兎に角アジトの有る方向に進んでは見たが、行き止まりの様だ。金属通路の十字路まで戻る事になる。」
字矢はヘンリエットが話し出した時には既に、軍用双眼鏡を取り出して突き当りの岩壁の一点を凝視していた。字矢は双眼鏡を眼から外すと、
「いや、待ってくれヘンリエット。あそこに有るの、何かのパネルじゃないか?」
突き当りの岩壁に近づく字矢。大型軍用ナイフで表面の岩を削った。すると、縦約二十センチ・横約六センチの上下の中心から開き扉の様に開くフタ付きのパネルが現れた。常時フタで保護されていて、使用時のみフタを開けて操作するタイプの操作パネルの様だ。金属製のそのフタを早速開けようとしたが、固着しているのか、手では開かない。そこで中心の隙間にナイフの刃を入れてこじ開けようと試みた。下のフタが少し動いた。指が入る程開けると後は、下のフタ・上のフタの順で、固かったが何とか開ける事が出来た。緑色に点灯するランプが一際目立つ。通電している様だ。他には何の表示も無い。十二個のキーパッドと指紋認証と思われる認証リーダーが有る。そして、このパネル左横には、約三メートル四方の左右に開く金属製のスライドドアが有った。表面の所々に細い石や砂が付着している上に、ドア自体も周りの岩と同じ色に変色していた為、遠目では判らなかった様だ。字矢の直ぐ後を付いて来たヘンリエットは、
「此れは…。アザヤ、良く気が付いたな。」
「あぁ。間違い無く自動ドアだ。そして此れが操作パネル。待っていてくれ。先に進めるかもしれない。」
字矢は話しながら、バッグパックから携帯用電工工具キットを取り出した。パネル周りにはネジやビスは見当たらなかった。そこで、パネルと壁の隙間にマイナスドライバーを差し込んで、半ば強引にパネルをフタごと壁から外した。パネル裏と繫がっている複数の配線が現れる。腐食は無く不自然なほど綺麗だ。字矢はまた短絡線を使うつもりだったが、複雑な配線の繋がりを見て途方に暮れそうになる。だが、直ぐに気を取り直して、複数の配線先、壁奥を確認すると、
「ん?アレは…ヘンリエット、ライトであの辺を照らしてくれないか。」
字矢からL型ハンドライト受け取ったヘンリエットは、壁奥を照らしながら、
「どうだ?見えるか?」
「あぁ、見える。やっぱり”サーマルリレー”とか”マグネット・スイッチ”とかの類いだ!」
そこには縦長の装置が、いや、正確には四角い二つの装置が縦に繫がっている。複数の配線はその二次側に繫がっていた。
「確か此れを押すと回路に通電する筈だ。」
四角い二つの装置の内、奥に有る装置の中央にはボタンが有る。字矢は”テストスイッチ”と思われるそのボタンをダメ元で押して見た。すると、
「アザヤ、ドアが動き始めたぞ!」
表面に付着した石や砂がボロボロと落ちると共に、自動ドアが軋む音を立てながら開き始めた。
「いいぞ、よし、テープで押さえておく。」
字矢はテストスイッチから指を離すと、工具キットから赤い絶縁テープを取り出した。テストスイッチが押しっぱなしになる様に、上から押さえながら絶縁テープを貼り付けた。耳障りな音を立てながらも、ドアは少しずつでは有るが順調に開いて行く。たが、ドアが半分くらい開いた所で、パネル奥からスパーク音と共に強い光と火花が放出された。ドアは停止。火花が収まると煙が上がる。パネル表面に有る緑色のランプは既に消灯していた。
「クソッ、駄目なのか!」
「いや、一人ずつ通るならば十分だ。問題無い。」
失敗したかと焦る字矢は、思わず煙を吐いているパネル口の横の壁に拳を叩き付けた。だが、ドアの様子を凝視していたヘンリエットの言葉で冷静さを取り戻した。字矢は改めて半開きの自動ドアを見ると、
「先が明るいな。」
「恐らくこの先も“発光石”が有るのだろう。それにしても見事だなアザヤ。電気設備関係の技術か。地上の人々は勿論、我等ラグザスタンの者達でも知らない技術だ。」
「この手の知識も高度古代文明扱いか?」
「そうだ。我等も銃関係などの特定の技術しか伝授されていない。他は魔法を用いるしか無いが、魔法では高度古代文明の設備を弄る事は不可能だ。結局、設備の構造を熟知していないと何も出来ない。」
「俺も専門の技術者じゃ無い。一時的に配属された部署の仕事で、簡単な点検作業を数回やっただけだ。」
「その割には迷いが無いな。他にも同様にドアを開けて進路を確保して来たのでは無いか?」
字矢は気まずそうに、
「あぁ、その通りだ…。」
「アザヤ、どうした?」
「ヘンリエットすまない。このルートに至る壁か隠し扉かを開けたのは恐らく俺だ。このパネルよりも大きな設備を操作した時だ。目の前のドアが開くのとは別に、遠くの方で何かが動く音と地響きを感じた。そして、今と同じ様に火花を散らした挙げ句、黒焦げになって煙を上げた。仮にその設備の有る場所に戻った所で、修理など明らかに不可能だ。つまり、動いた壁や隠し扉を元に戻す事も不可能だ。だから敢えて言わなかった。本当にすまない。」
「そうだったのか。流石だな、アザヤ。何も卑下する事は無い。この迷宮に於いて、新たなルートを発見する事は可也の収穫だ。何より貴公に会う事が出来た。寧ろ実に喜ばしい事だ。」
「そう言って貰えると助かる。」
「先を急ごう、アザヤ。」
「あぁ、そうだな。」
二人は各々、半開きのドアの左右に背を付けて警戒しつつドアの向こうを改めてよく見た。特に異常が無いのを確認すると、先に両手に剣を構えたヘンリエットが身体を横にしながら半開きのドアを潜った。続けて、バックパックを背中から降ろした字矢が、右手に四十五口径自動拳銃を構え、左手にバックパックを持ち、同じく身体を横にしながら厳しい体制ではあったが、何とか半開きのドアを潜った。