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転生し自分の娘となった元英雄  作者: 夜桜 迷移
3/13

3

4年の月日がたち、今はもうベビーベッドを卒業して――とはならなかった。

 余りにも寝相が悪いのか何度もベッドから落ちた為に戻された。

 今は夜で辺りはくらい、なんか寝れなくて横に寝ている母の顔を見ている。

 前世で夫に寝顔が可愛いと言われたのを思い出す、それをずっと否定していたんだよね、今みるとこんな顔をしてたんだと思う。


 ゾクッ

 部屋を見渡していたらとあるものに気がついた瞬間寒気がする、空中に浮いた目玉、視線があった、やばい。とりあえず泣いておこう。


「うぅーんどうしたの?メアちゃん、夜泣きなんて珍しいね」


 今の感覚何? いきなり体に寒気が、誰かに見られてた? 目玉を使って?いやでもそれなら母が真っ先に気がつくはず、

 でも気がついていなかった、敵だとしたら相当な術者だ。


 ど、どうしよう、とりあえず目玉を指さして伝えることにしようすごく嫌な感じがする。


「何かいる!」


「っ!」


 母も私の声と指さしに何かを感じ取りすぐに振り返る、が、もうそこには目玉はいなかった。

 逃げられたか。


「見られてた、でもメアが指さすまで気が付かなかった。多分見てた奴もメアが見て知らせたから急いで撤退した。その時にやっと感じ取れた、あれは魔法?」


 そうおかしいのはそこ、魔法なら絶対気がつくことができるはずなのに、母は気が付かなかった、なら他の何かか? 呪術か何か? なんで私が先に反応出来たのかも分からない、前世のメアにはそんな、力なかったはずなのに、魂が変わったから色々変わった?


「く、眠いのに結界描き治さないと……」


 母が立ち上がり家に張ってある結界に向かおうとする

 ゾクゾクッ

 さっきよりも酷い寒気、何か危ない予感がする、ダメ行かないで


「大丈夫よメアすぐに戻るから、ほら泣き止んで、ね」


 行っちゃダメ、誰かいる感じがする、殺されると必死に訴えてみる


「だめ、いっちゃだめ、いる」


「もしかしてもう入られた!」


「どうした!何事だ」


 私の泣き声か母の声を聞きつけて父がやってくる、もう武器を持っているので何か感じ取ったんだろう、


「ちょっと待ってね」


 母は床に手を付き目を閉じた、あれは索敵魔法、母の範囲と精度は折り紙付き確実な数が分かるはず。


「侵入者2人、狙いは恐らく私かあなた……でも死んだことになってるはずなのに、どこから漏れたの」


 そう、母はもう誰にも襲われたくないと思い、王に頼んで死んだことになっている、葬式もやった程だ、英雄の1人に凄い人形使いがいて、遺体代わりに作って貰って死んだという証拠も、バッチリなはずなのにそれがバレてる?

 どこから漏れたのか分からない、情報屋か? それともこの村に内通者がいる、どちらにしろ狙われ始めるのは確かだ。


「どうする、殺れる?」


「いや、分からない、でも1人は相当な手練なのは確か、私でも魔法らしきものに気が付かなかった。気をつけて」


「ああ」


 父はこの村では母はの次に強い人、と言っても戦争に参加した英雄の1人で国1の剣士なんだからね、この村来た時は驚いた、まさかいるとはね、しかもこの村出身とは……って今は思い出してる暇ない、寒気と緊張感が止まらない。


「メアはどうするんだ、俺達が出たら1人になる」


「大丈夫もう結界は張ってある」


 いつの間に張っていたの、でもなら安心かな、いやそれでも寒気がする、ほんとどうなってるの


「じゃあ行ってくるねメアちゃん」


 母はそう言うと私の頬にキスをし、玄関を開けて出ていった、父も続けて出ていった。

 すぐに戦いが始まった音が聞こえ始めた、英雄の2人のことだしすぐに勝って戻って来るだろう。


「グハハハ、馬鹿な2人よ既に結界内に侵入してるとは思わないだろう、しかも探知の対策もしてあると知らずにな、まさか3人目がいるとは思わないだろう、愛娘を人質にされたらいくら英雄でも大人しくなるだろう」


 ベビーベッドの下から声が聞こえ、男が姿を現した、謎の寒気の招待はお前だったか、いつの間に侵入して、どうやって隠れてたのか、分からないけど……


「大人しくしてろ、うぉぉなんだこれは」


 あ、作動した、母がこんなこと考えてないわけないでしょ。

 私のほっぺから魔法陣が浮かび上がり、大量電気が男を襲い気絶させた。

 多分さっき頬にキスした時に仕込んでいたのだろう、さすがだとしか言えない、魔力感じなかったから気が付かなかった。


 小さな私は男の姿をじっと見ていた。

 ちょっとしたら縄に縛られた男2人と一緒に父と母が帰ってきた、さすが早い。

 部屋の明かりをつけ、男達に水を掛けて意識を取り戻させる。


「さて、お前達は何者で誰に命令されたか言ってもらおうか、ちなみに奴隷の首輪を付けてある、仮登録もしてあるから」


 男達は一斉に青い顔になり口を開いた、奴隷の首輪の強制力には誰も抗えない、仮登録でも十分聞きたいことが聞き出せる。


「俺達は雇われ暗殺者だ、ディラーヌっつう貴族から雇われて、お前らを殺してくれと言われて来た、結界を突破とか気が付かれないようにしたのは、そいつからこのマントを貰って使っただけだ、中の様子も俺の呪術で確認したことだ、これで十分だろ殺さないでくれるか」


 ディラーヌ?どこかで聞いた事あるようなえーと……


「ディラーヌ、確かサリーが領主やってた隣領地の貴族じゃなかったか」


 そうそうってええ!嘘でしょあの人!


「えぇ、まさか狙ってるとは、でもいいわ、首輪も付けたし王にこれを届けることだけね、転移魔法で王宮に届けてくるわ、この暗殺者と一緒に」


 男達の顔が母の言葉で絶望に変わった、転移魔法は最大10人まで指定の場所に移動できる魔法、隣町に商売しに行くなら使えばいいじゃないとか思うでしょ?

 馬車とかデカイのは出来ないのと、かなりの魔力を使うから無理なのよ、結局馬車使って移動した方がいい


「私が生きてるのを知っているのも理解出来たわ初めのうちは色々教えて貰って優しくしてもらってたから教えちゃったし」


 そうだよ、初めての領主で税とか仕事とか分からなくて、あたふたしてた時に、色々教えて貰ったから離れる時も挨拶したんだ、まさか命を狙ってくるとは、もしかして最初っから殺すこと目的としてた?


 しかも前世の時はこんなことはなかった、ほんとあの事故まで、ごく普通な生活してたはず、もしかしてもう運命が変わり始めてるの?


 そうなるとこれから何が起こるか予想出来なくなるじゃない、どうしてくれるのよ、こっちは17年後に起こる事故に備えて、構えていこうと思ったのにのに! それまで平和に暮らそうと考えていたのにー、もう計画が狂ったじゃない。


「それにしても凄いわメアちゃん、私が気が付かなかった気配を感じ取るなんて」


「そうなのかい?それは凄いじゃないか、やっぱり俺達2人の子だ才能あるぞー、もしかしたら剣や魔法の才もあるかも」


 いやここも前世と違う、メアはそれほど才能なくて普通の子に育つはず、あっても料理や勉強が少し出来たくらいか。


 でもこんな、危機察知能力が高いことはなかったはず、才能も変わってきているなら、他に違う部分が出てくるはず、母に似て魔法の才能か、父の剣の才能か、それともどっちもか、逆に前世の娘より才能ない状態になるかかな。


「とりあえず起きちゃったみたいだから寝ましょうね」


 母は私の目に手を当てると私は闇の中に意識を落とした。

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