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日々つれづれなることを、書け!  作者: 三屋城 衣智子


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「第2回 未来屋54字の文学賞」応募作品

 ■題材『勇気』


 駅でよく目にする、あの子。駅でよく見かける、あのヒト。((どんな、人なのかな))「「あのっ」」「「はい!」」


 体を少し右に曲げ左に曲げ、ゆっくりと腹に力を込める。今三割、次二割と形状に沿って加減する。穴切無成功、脱糞。


 激辛ハバネロチューブペーストを食べた。体の一部始終、内臓が、スマホの如くバイブレーションぷるぷるぷるぷるる。


 学校帰り、横断歩道に重たげな鞄のお婆さん。「カバおしますか?」どもり、友人間のあだ名がカバオに。今は誇りだ。





 ■題材『未来』


 完全栄養粉が売れている。料理は糞になるなら無意味とか。粉の肥料が人糞らしく、数年後製造不能になったと聞いた。


 あっ光った!と幼子が言う。ゆらめく川面の彼方此方で、黄色い光が明滅し始めた。電子ボタルだ。原種はもういない。


 大事な金魚が死んだ。鰭の美しいゆらゆらと水に映えた動きは、もう無い。失って久しい鋼鉄の部品を私の物と変えた。


 人類は機械の体を手に入れた。だが馴染めなかった。結果、研究を重ね滑らかな機械うんこが誕生。出すために売れた。


 幽霊にも戸籍が付与され、日本では過疎地がゼロに。しかし、特定地域の急速な森林化が深刻な社会問題となっている。

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