表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日々つれづれなることを、書け!  作者: 三屋城 衣智子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/78

140字小説

 以下二作品は、

「10月1日〜31日開催の140字小説コンテスト「秋の星々」 #秋の星々140字小説コンテスト」への応募作です。




『思考ジャングル』

 霧の濃い中を、ぬかるんだ足元に気をつけながら進む。陽が沈むまでには次の予定地点に着いておきたいが、行く手を鬱蒼とした緑色が阻んでいる。二人ずつ組み六人程のグループで挑んでいたが、気づけば隣に誰もいなかった。ふっと顔に影がかかる。上を見た。木々の葉達の奥深くに吊るされていた。私も。




『ゆめころり』

 星の中を沈む。深く、深く、段々と紺色はひだを纏って暗闇色へと変わる。遠くなるその光に手を伸ばしたけれど、掴むことができたのは透明なひと雫だけだった。天と地とその境目さえ曖昧な地平線のその奥底、足元すら覚束ないふわふわとした心地の床か天井へと片足がついた。手の平にころりと丸い、夢。







 以下三作品は、

「「# 140字小説 2」の発売を記念し、ワニブックスさんから「第2回 140字小説方丈杯」を開催」への応募作です。

 今回は珍しく、三部作です。




『二人きりの朝、の日』

「おはよう。今日は寒いね、雪が降るかな」「おはよう。今日は寒いな、雪はどうだろうな」「エアコンのリモコンどこ」「リモコンどこだったかな」「コーヒー淹れようか?」「コーヒー淹れてくれるのか。ありがとう」「パンはいる?」「パンはいるのか。ありがとう」

「……もうこのAIも寿命かな……」




『二人最後』

「今日は東の街跡いってみよ」「いってみましょう」「……ねぇ、来世でも会える?」「来世は不確定要素です」「もう、まじめだなぁ」

「……ね、生まれ変わってももう一度あいたい」「び、ガー……生まれ変わりという現象はな……また、あい、た、ぃピー……」「やっと本音言ったな、このロボットめ」




『二人の一人』

「あーほんと疲れる」「街跡までの距離は……位置がここで……」「そういえば、出会ったのもこんなとこだったよね。頭から下全部埋まっててまじウケた」「やっぱこれって独り言かな」「それにしても本当におもいな、魂抜けたら軽くなるんじゃなかったっけ」「……全部、残していった重さならいいのに」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] どのお作も素晴らしいです! 特に『二人きりの朝、の日』は結末に驚きました! [一言] たった140字でここまで表現できるんだ……!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ