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日々つれづれなることを、書け!  作者: 三屋城 衣智子


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怒りの供養をする

 最近ツイッターの話題ばかりな気がしますけれど。

 またそのお話です。

 ただ、何かされたってわけじゃないです。


 見た言葉に、単純にムカついただけです。

 その言葉を吐くならば、あなたの苦労話は全部嘘ね、と。

 経験した人で、その経験ときちんと向き合ってきたならそうやすやすとそんな言葉は吐かない、と。

 目に入れた文章に、ただひたすらに腹が立っただけです。


 何を見たのか。

 諌め、自分の経験を基に、こういう不可抗力が人生で起きることもあるから、やれるうちに挑戦してごらん、と。

 とても素敵な言葉が投稿されているのを見たのです。


 その言葉に対してのアンサーが、まるでただただ人から享受したものを貪るだけの人のような、そんな言葉だけだったのです。



「でもその状況はあなたの生き方の結果やでな」



 人には、自分の力でもどうしようもない場面が、時に訪れることがあります。

 もらい交通事故、難治性がんなどの病気・筋萎縮性側索硬化症(ALS)、自然災害などなど。

 人の話をよく聞く人や、自身がそういった状況に置かれるなどすると、よくわかります。


 自分がなんとかできる範囲というものがある、と。


 裏を返せば、自分ではなんとも出来ない事柄は起こり得る。


 全知全能の神でない限りは。


 大なり小なり、家族や友人、はたまた自分の身。

 身近でなくともドキュメンタリーなどのノンフィクションの中、他者の人生を垣間見、想像してきた人は。

 そんなまるで自分がなんでもできるような、自分の行い一つでどんな苦難も不運も押しのけられる、って聞こえる言葉はとても恐ろしくて他人に投げつけたりできないものです。


 このような言葉を人に投げつけられる人は、ある種幸福で。

 ある種とっても、弱いのだろうなとも思います。

 その弱さを受け入れがたくて、それが攻撃になっているのかもしれません。


 だからといって、周りが許せも違う。


 許さないままに……ただそれは違うよと。

 それで気づいてもらえないのであれば、価値観が違うのだねと。

 じゃあさようなら。


 そういう付き合わない豪胆さが、求められるのかもしれないな、と思ったのでした。


 自分の恐怖……内包する弱さを他人に投げつける人は、平気で他人の時間や幸福を奪いにも来やすいのだなというのは、Twitterを眺めてみて初めて知った気づきかもです。




 話は変わりますが。


 フィクションにはたくさん出てくるそういう人?が、リアルにも結構いるのかもなと、実感したのは最近です。

 子供時分にはもちろんいましたよ、だってまだ未熟なのですからそういう諍いとか、小競り合いって、日常的ですよね練習中なのですし。

 けれど、いい歳した大人なのですよ大抵ツイッタランドにいてそういうことする人たちって。


 いやはや、漫画とか小説の中にこう、養殖ぶりっ子って登場するお話あるじゃないですか。

 誘い受けというか、主人公のミスを誘って無理矢理悪いことしたようにして周りに吹聴する子。

 あれをもろくらいかけて、びっくりしたと共にいるんだっていう実在感というか、なんていうか目から鱗でした。

 勘が働いたので回避はしましたが……。


 大人だからいじめはない。

 とは言えません。

 バイオレンスなことが職場で起こっていたらしき話も、聞いたことがあるので。

 けれど、ある種一旦立ち止まることができる文章世界でまで、そんな日常がそこかしこにするっと潜んでいるとは思っていなかったのです。


 そりゃまだ未成熟な未成年の裏なんたらが荒れるわけです。

 大人にだって制御が難しいので。


 この問題って根深いというか、まずリアル世界でなんとかする気がない人のネットは免許制にしろ、だなんていう人をお見かけしたことがありますがそう言いたくなる人の気持ちも少しわかった気がした出来事でした。

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