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日々つれづれなることを、書け!  作者: 三屋城 衣智子


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神秘についての体験談

 皆さんは、奇跡だとか神秘的な体験、したことがありますか?

 まぁ、そんなものは大抵夢物語だったり朦朧とした意識の中での蜃気楼にも似た走馬灯のようで脳みその機能のような、そんな感じだったりもするのやもしれませんが。


 実は私あるんです。


 あれは、バスターミナルでのこと。

 確かクリスマス近くです。

 用事があって外出した帰りに、ちょっとぷらぷらした後でいよいよとターミナルへと足を踏み入れました。

 クリスマス前で、イベントへの期待感やざわめきがある中、人は皆どこか浮き足だっていて。

 その中を一人、テクテクと歩いているとそこへ年末感が突然ドカンと眼前にやってきましてね。




 そう。


 年末ジャンボです。




 CDラジカセから聞こえるおなじみの文言と曲、やっつけ仕事の屋台の如き店構え。

 普段宝くじなどあまり手を出さない私にとって素通りするのが定石。


 進める足。

 近づく仮設店舗。


 ふと。


 周りの喧騒から自分がやけに遠く感じました。

 気を失う直前のような。

 何か天啓を受けたような。




 私はそれを買わねばならぬ。




 気づけば私はお財布の中の少なくない金額である三千円を犠牲に、その手に宝くじの紙を握りしめてバス停に立っていました。


 なぜ、買ったのか。


 今でも何もわかりません。

 ふらりと今日は買ってみようかなと思ったわけではありません。

 ただただ、あの時、どうしても買わねばならなかったのです。







 結果。


 三千円が当たっていました。

 正確には、三千三百円ですね。




 三百円儲けたわぁ。


 ……な訳あるかい!


 お後がよろしいようで。

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