百四十文字小説 星と遠、コンテスト用
ツイッターで挑戦してみた、百四十文字小説を載せてみます☆
『流れ星と妖精』
ぼくのママようせいになったんだよ。その子が言う。
なんの妖精にって聞くと「アルタイルかな、ベガだったかな、なんかほしにいるようせいなんだってパパいってた」と言う。
「遠い星になったんだよ」っていうからうそだってぼくおこっちゃった。だってほしだとあえないもの。
目から、流れ星が落ちた。
『惑星と衛星の初恋』
夏、熱い背中に恋をした。
何をするにも手探りで。
だけど多分本能でわかってたから、自分のいいところを必死になって寄せ集めてアピールし続けた。
まるであなたは地球、私は月。
近くて、遠い。
恋多き友達は「自然体が一番だよ」とかって言うけど。
私の気持ちもわかってよ。
初恋、なんだよ。
『太陽へ向かう旅路』
遠くへ来た。なんて言葉じゃとても足りなかった。僕達は今、地球から大体9兆4599億km先へとやって来ている。太陽が近い。
「あれが黒点ですかね」「フレアがあっちで起こったぞ」だなんて彼女と言い合いながら、二人手を繋いでどんどん進んで行く。
ところで、霊体でも焼けると死んでしまうんだろうか?




