なっげーわ、このタイトル、正直寝てた~なろうが路上パフォーマンスに近いというのなら路上パフォーマンスするのは、周りがしょーもないレベルだと思っているからである~
これは益体がない話になるかもしれないが……。
なろう小説はともかくランキングに上がらなければ読まれないので、目立つことを至上とする価値観があると思う。この目立つことを敷衍すると、"路上パフォーマンス"であると表現される。
まあ、否定しがたい部分もある。
この路上パフォーマンスというのは、つつしみ深さがない。
三つ指ついて、ありがとう存じますというような気持ちがない。(どうでもいいことだけど、ありがとうございますではなくてありがとう存じますと美少女が言うのはとても正義だと思う)。
ともかく――、なろうとは路上パフォーマンス。
それは感覚的には全面的に正しいと思っていて、なぜなら、目立つことが大事というのは、書いている人なら=多くの人に読まれたい人なら是認せざるをえないから。
ところで、パフォーマンスをするためには、どうしても目立たざるを得なくて、くだらないほどに長々しいタイトルをつけて出落ち効果を狙ったりすることがあると思うけど、こういうことをせざるをえないのも、自身の力がおのずと伝わるという自信がないからだ。
ハーメルンだったと思うんだけど、アイドルマスターの二次創作で、主人公がTS(転生だったかな)して、千早という原作の主人公格の女の子になる話があるんだけど(タイトルは「アルティメット千早な僕が765プロのオーディションに落ちた件」)
この千早は、いわゆる歌唱チートを持っていて、路上で歌っていると、あまりの歌唱力の高さに、他の路上パフォーマーが霧散してしまう。
それで、主人公は自分の歌のあまりの下手さに人が減ってるんだろうかみたいな勘違いをしていたと思うんだけど、要はそういうことだよ。
路上パフォーマーが並列して、しかもひしめきあっているというのが現状のなろう小説で、そのタイトルが長々しくなるのは、
――突出したレベルにあると思われるほど差異がない
と、作者が考えているからだ。
上で述べたような圧倒的な才能の差異、要するに千早ちゃんみたいな子がいないと考えているからだ。
ただ、このなろうにおいては、ヒットする形式とかが既にかなり狭い範囲で決まっている感もあり、ヒットする方式に乗っかっていたとしても、そこに才能を感じにくい方式にはなっていると思う。
つまり、ランキング上位の作品を見て、「こんなんわたしにもかけるわー」と白痴っぽく(きわめて不適切な発言もとい自作宣伝)言ってしまえるのも、作者側がいかに「抑制」したかを理解していない可能性がある。
おそろしく繊細に、感度高く、「除去」し、整形している。
と思う。
まあそれはそれとして、タイトルに話を戻す。
長いタイトルが悪いわけではない。それは異化効果であり、異化効果とはコメディだ。
タイトルで笑ってほしいという意味合いもある。
ただ、行き着く先には何が待っているのか?
ともかく、目立てばよいという価値観に陥ってしまえば、本質的に伝えたい作品の価値をも減ずる恐れがあるだろう。
最近、山梨の商工会議所が『クールビズ断固反対』みたいなPR動画を作って話題になっていたが、そのような強烈な反対行動をとるというのも、目立ちたいからだと思う。
その商工会議所があるあたりはネクタイとか織物産業が有名なところで、クールビズというもはや完全に定着してしまっていることにあえて反対することで、まずは興味を持ってもらうというのが狙いだったようだ。
で、バズるのを狙う。
バズるというのは、SNSなどを使ってパンデミック的に情報が拡散することを言うが、なろう的にいえば、ランキングを駆け上がるのと同義だ。
きっかけが必要なのは確かだが、そのきっかけを得るために破壊されるものもあるだろう。
はっきり言えば、長文タイトルにはどこかコメディカルな要素がつきまとうので、作品の本質的な部分がシリアスであるとすれば、破壊される面がある。
そんなしょーもないことで破壊されるのか?
破壊されると、わたしは思う。
織物産業が伝えるべきなのは『クールビズ反対』というような衝撃的なパフォーマンスではなくて、自作の良いところを述べることだ。
そのタイトルが本当に自作の良さを伝えているのか。
ただ、才能による圧倒的な差異を見せつけられないから、自分に火をつけて踊っているだけではないか。
うう、自分にもチクチク刺さるよぅ。
でも、目立たないと読まれないしー。
言い忘れてましたが、この文章は迫真の幼女パフォーマンスを見せつけるだけのエッセイでした。
なろうで切れ味鋭いエッセイ書いている「とびうお君」様の思考にできるだけ寄り添うと、どうすればいいのかの指針が立つところがあって、本人迷惑きわまりないだろうけど、わたし勝手に自分風に解釈してます。
ところで、わたし今ガスガス小説書いてるけど、はっきり言って毎日書くのってきっついですね。
まず書き溜めなしで始めたのがめまいがするほどきつい。
今日と明日で終わらせたいと思ってるけど、なぜかエッセイ書いてるし。もうだめぽ。
それに、エッセイで寄せ集めた知識によれば、今書いてる作品は、それなりに広く読まれるように工夫したんだけれども、どうしても力不足で、
わたし自身では書いていて面白いところもあるのだけれども、どうにもバズるというかランキング上位とかになると、あかんのは見て取れます。
だから、このエッセイには真逆になるけれども、目立ちたいのはすごくわかるというか自己弁護したい。そんな想いから生まれました。わたし、わがままでした……。どうしても最後までバッサリ切り捨てることができませんでした。エッセイの切れ味鋭くするなら、長いタイトルつけるのも目立ちたいだけのなろう小説家も死んだほうがいいぐらい書いたほうがいいんだろうけど無理でした。
むしろ、わたしも死ななきゃいけなくなるというか。
ここまで読んでいただき、ありがとう存じます。